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長崎の歴史ロマンあふれる景色と文化を感じるまち歩き

STLOCAL編集部

更新日:2021.12.22
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明治維新の立役者として今でも広く知られる坂本龍馬をはじめ、長崎には幕末を駆け抜けた偉人たちの足跡が数多く残っています。今回紹介するコースでは、まさに坂本龍馬と縁の深い町を、長崎らしい文化や建物にふれながら歩きます。見晴らし抜群の風頭地区から細い道を下っていきつつ、長崎ならではの豊かな歴史に想いを馳せてはいかが。

 

長崎の伝統文化に触れる

スタート地点となるのは、長崎の有名な景観スポットの一つ「風頭公園」。港に向かう斜面の市街地を見下ろすような絶景を楽しめます。晴れた日や夕焼けはもちろん、夜景もオススメ。長崎市のシンボル的な存在の稲佐山とは反対側に位置します。

 

この風頭公園入り口に店を構えているのが、明治40年創業の「小川凧店」。長崎ならではの伝統工芸品である凧(長崎では“ハタ”と呼びます)を展示・販売しています。長崎凧は、もともと1600年代前半頃に、出島に来たインドネシア人から伝わったといわれています。オランダ国旗をモチーフにした赤、青、白の三色をベースに数百種類の模様があり、一つひとつに意味や願いが込められています。

長崎凧は高く揚げることを競うだけではなく、麻糸にガラス粉を塗り付けたビードロヨマを使って操ることで、相手のハタを切る喧嘩凧としても親しまれてきました。現在は縁起物として部屋に飾ったり、お祝い事に合わせた贈答目的が多くなったそうですが、3代目の小川暁博さんは「ハタは飛んでなんぼ。きちんと揚げられるよう作らんばね」と語ります。

「ハタは横骨(竹で出来た骨組み)が命よ。ここで風を受けたときの動きが変わるけん」と話し、何度も竹の感触を確かめながら微調整する小川さん。以前と比べると凧を作るお店は減ったそうで、市内にもわずか2店舗しかないそう。「ハタはもともと娯楽品。今の子どもは忙しかもんね」と笑う小川さん。それでも、遠方や地元からの注文で忙しい様子。

この日は天候に恵まれたことから、なんと急遽小川さんが凧を揚げてくれることに!風頭公園に登り、風の様子を伺う小川さん。ぴゅっと勢いよく凧を空中に放り投げ、すぐさま糸を引いて風を受けると、あっという間にぐんぐん凧が空に向かっていきます。慣れた手つきの小川さん。一度凧を持たせてもらうと、風の抵抗力に思わず持っていかれそうになる。「みんな最初はびっくりするけど、実際に体感してもらわんと分からんもんね」と笑顔の小川さん。長崎らしい文化に触れて、見下ろす町がもっと身近に感じられました。

 

坂本龍馬ゆかりの地を巡る

風頭公園から少し歩いた先にあるのが、自由で豪快な存在感が伝わる坂本龍馬像。1989年に建立されたもので、長崎の彫刻家・山﨑和國が制作しました。後ろには「二曳」と呼ばれる海援隊の隊旗がはためいています。

 

そしてこの坂本龍馬像付近から見下ろす景色は必見!遠くの女神大橋まで眺めることができ、まさに港町・長崎らしい景観を存分に楽しむことができます。

さて、ここからはしばらく下り坂が続く道のり。少し歩き疲れてくると「休石」と書かれた石が見つかります。ちょっと腰掛けて休憩…といきたいところですが、実はこの石、もともとは荷物を一旦載せてから背中に担ぐために置かれたものだそう。大正時代にはもっと高い位置にあったそうですが、市内の多くで、道路の開発などが理由で短くなったり、撤去されたそうです。

道中の看板を頼りに何度か曲がった先に「長崎市亀山社中記念館」が見えてきます。坂本龍馬とその同志によって結成された亀山社中。倒幕を目的に活動しながら、船の回送や運輸業、銃器のあっせんなども行った日本初の商社といわれていて、幕末の歴史上、重要な役割を果たしました。建物は当時の雰囲気を残しながら改修・復元したもの。龍馬のブーツなどのレプリカや、書状の写し、亀山社中の志士たちの写真などが展示されています。また、隠し部屋として利用されていたと思われる中2階の様子も階段上部から見ることができます。

 

記念館から歩いてすぐの場所にある「龍馬のぶーつ像」。龍馬のぶーつの中に足を入れて舵輪に手をかけると、龍馬や海援隊士の気分になれるかも!?美しい斜面地の景色とともに記念写真を撮るのにぴったりの場所です。

こうして細い道を歩いていると、とにかく猫と遭遇します。観光客にも慣れているのか、近づいても全く動じません(笑)。ちなみに長崎には、尻尾の曲がった尾曲がり猫が多くいます。一説によると、ネズミ駆除のために乗せられた出島のオランダ船から抜け出していて広がっていったそう。幸せを招くとされています。

 

風情ある川沿いの町並みを散策

下り道を終えると到着するのが、立派なお寺が立ち並ぶ寺町通りです。写真の三宝寺と興福寺の他に、合わせて10を超えるお寺があります。通り全体のお堀や石段、石畳が美しく、ただ歩いているだけでも心が満たされるような場所。中国からの文化を感じる建物も多く、ゆっくり散策したくなります。

 

寺町から中島川沿いに向かって歩いて行くと見えてくるのが、これぞ長崎を代表する観光名所「眼鏡橋」です。国の重要文化財に指定されていて、アーチ状の石橋が水面に反射して、まさにメガネのよう!多くの観光客や修学旅行生が記念撮影を行うスポットです。

この眼鏡橋、実は手すりの束柱の本数が左右で異なります。これは水害で折れた手すりを支えるために束柱を追加したことや、流失部材を再利用していることが関係しているそう。

そして眼鏡橋近くの護岸にあるのが、触ると幸せになるといわれるハートストーン。キレイなハート型の石が紛れているので、探してみましょう。

風頭からここまで歩いてくると、流石に疲れてきます。そんな時には甘いもので休憩。眼鏡橋や平和公園近くの路上で販売している前田冷菓の「ちりんちりんあいす」は、長崎の素朴なローカルスイーツです。かつて三角巾にかっぽう着姿のアイス売りのおばちゃんたちが、鐘を鳴らして屋台を押していたことから命名されたそう。薔薇のように重ねて盛り付けられたアイスは優しい甘さ。どこか懐かしい気持ちになります。

 

この中島川沿いにはオシャレなカフェやランチスポット、隠れ家的なお店もあります。ぜひお気に入りのお店を探してみましょう。そして坂本龍馬のみならず、幕末から明治にかけて歴史を動かした偉人の足跡は、他にもまだまだ残されています。タイムスリップするような気持ちで、いろんな場所を歩いてみましょう。

※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。

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