春日集落案内所「かたりな」
春日集落は長崎県平戸島の西岸にある人口70人ほどの小さな集落である。禁教期、春日集落の人々は中江ノ島を殉教地として拝みながら、キリスト教が伝わる以前から山岳信仰の対象であった安満岳なども併せて拝むことで信仰を実践した。春日集落の潜伏キリシタンは、19世紀のキリスト教の解禁後もカトリックには復帰せず、かくれキリシタン信仰を継続したため、集落に教会堂は存在しない。現在では、カクレキリシタンの組織は解散しており信仰は途絶えているものの、2018(平成30)年4月1日にオープンした春日集落拠点施設「かたりな」には春日集落の住民の方が語り部として常駐しており、お茶や手作り漬物などのおもてなしの他、集落の話を聞くことができる。