万津エリア

五番街を抜けると、ここは万津町。
万津町は、港とともに発展してきた地域で、地名の「万津」は、「万」が「あらゆるもの」、「津」が「港」を意味し、「さまざまな人や物が集まる港」というニュアンスが込められています。1889年に佐世保港が整備されると、万津町は物流と商業の拠点として賑わいました。1920年代には映画館や旅館、飲食店が立ち並び、軍関係者や港で働く人で賑わい、港町の活気を象徴する場所となりました。
戦後には地元の新鮮な魚や野菜を販売する「佐世保朝市」が移り、市民の暮らしを支える場所となりました。近年は再開発が進み、2013年には「佐世保五番街」が誕生し、カフェやショップが並ぶ新しい雰囲気も加わりました。一方で、朝市や昔ながらの小さな商店も残り、レトロな空気が漂っています。新しい施設と古い店が共存するこの町は、“ニューオールド”な魅力を放ち、地元の人の日常と観光客の体験が交わる場所になっています。