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【長崎・五島】原始的漁法「スケアン」とは?「スケアン」漁法が残る町を散策

とっとってmotto!編集部

更新日:2023.7.21
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今回は原始的漁法のスケアンをひと目見ようと、五島市三井楽町塩水地区を散策しました。はるか昔から、地元の漁師たちが石垣の修復や積み直しをして守ってきた塩水地区のスケアンを紹介します。

 

井戸水の塩分が多いことが地区名の由来

五島市中心部から車で40分。楯状火山の京ノ岳裾野にある塩水集落に着きました。この地区は井戸水の塩分が多いことから「塩水」と名付けられたといわれています。


三井楽半島の中央部に京ノ岳。裾野に塩水集落が広がります

溶岩に囲まれた入り江に塩水漁港がありました。30年ほど前はキビナゴ漁が盛んで、トロ箱で700箱から1000箱はとれていたそうです。


塩水漁港。まわりは溶岩に埋め尽くされています

 

 

 

 


長崎鼻にある三井楽長崎鼻灯台とスケアン

 

潮の干満を利用して魚をとる原始的漁法「スケアン」

潮の干満を利用して魚をとる原始的漁法「スケアン」があると聞き、行ってみました。ここから海沿いにおよそ400m。長崎鼻の大きく潮の引いた海岸に、高さ1~1.5mの石垣が約80mにわたって続く長大な囲いが築かれていました。スケアンは潮が引いた時、石垣内にできた潮だまりに取り残された魚を捕まえる原始的漁法です。


この小さな湾にスケアンがあります

 


潮が引いた海岸にスケアンが現れます。地区の漁業関係者が潮だまりで体長3、4cmほどのイソスジエビなどをすくい上げていました

 


スケアン。石の積み方で魚の入り具合が違うとか

 

 

 


塩水漁港。潮が引くと溶岩が現れ、潮だまりをあちこちに見ることができます

 


地元漁業関係者がとれたウニをきれいにする作業をしていました

 

青い海を横目にドライブやウォーキング

長崎鼻の先端には、1977年に設置された三井楽長崎鼻灯台がひっそりと佇んでいます。灯台と三井楽半島の北端にある辞本涯(じほんがい)の碑を結ぶ海沿いの道は「エンジロード」と名付けられ、青い海を横目に、潮風を感じながらドライブやウォーキングを楽しめます。


東シナ海を望む高さ約15mの三井楽長崎鼻灯台。照射灯を併設した灯台で、西南西520mにある岩礁を照らしています

 

 

 

以上、とっとってmotto!編集部でした。

 

※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。

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