坂のまちのイメージが先立つ長崎市ですが、実は島が楽しいまちでもあります。
長崎港から船に乗り込み40分ほど船に揺られてたどり着く「高島」。明治〜昭和期の炭鉱遺産も残るこの小さな島には、キャンプやヒラメ釣り、珊瑚礁が群生する南国的ビーチがあって、南方に浮かぶ軍艦島の眺めも素敵。
コンパクトな土地で気軽に各スポットへアクセスできるから、地元に根付くハンバーガー系カフェへ、あるいは驚く甘さのトマト農園へ、と短い滞在時間ながらたくさん楽しめます。密度濃い充実の島遊びをぜひ。
高島石炭資料館
昭和末期には炭鉱が閉山したものの、かつて地域の石炭産業は明治・大正・昭和にまたがり発展していました。そんな往時のことがわかる資料館がこちら。操業されていた当時のトロッコ・炭車・採炭機械などが展示されています。
長崎市高島石炭資料館
ここに行く!住所 | 長崎市高島町2707−12 |
電話番号 | 095-896-3110(高島行政センター) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 12月29日〜1月3日 |
高島海水浴場
全国的に知られているわけではないものの、珊瑚礁も群生して雰囲気が南国リゾート的というここは、まさに穴場な海水浴場。シュノーケリングにトライすることもできちゃいます。
休憩所やウッドデッキ、親水護岸などもよく整備されているということで、環境省から「日本の海水浴場88選」のひとつにも選ばれているというお墨付き。
高島海水浴場
ここに行く!住所 | 長崎市高島町2709−5 |
電話番号 | 095-896-3511 |
営業時間 | 8:30~18:00(開場期間:7月中旬~ 8月末) |
高島町ふれあいキャンプ場
泳ぐのもいいけれど、海を眺めながらのキャンピングという選択肢もあります。海水浴場に隣接するこちらは常設テント、炊飯等、バーベキュー設備を完備。事前予約制のもと食材を現地調達し気軽にバーベキューすることができます。日帰りでも、お泊まりでも。
高島町ふれあいキャンプ場
ここに行く!住所 | 長崎市高島町2709−5 |
電話番号 | 095-896-3511 |
営業時間 | 8:00~17:00(開場期間:7月中旬〜10月末) |
定休日 | 7〜8月は無休。9-10月は土日祝のみオープン) |
飛島磯釣り公園
高島の北側にある、小さな飛島(とびしま)。ふたつの島をつなぐようにして存在するのがこの細長い磯釣り公園で、ビギナーから上級者までが本格的な釣りに親しめます。イシダイ、ヒラメ、ハマチ、イサキなどなど魚種も豊富です。
桟橋や防波堤、あるいは北側の釣り台で、潮風に吹かれながらLet’sフィッシング。
飛島磯釣り公園
ここに行く!住所 | 長崎市高島町1728-1 |
電話番号 | 095-896-4900 |
営業時間 | 6:30~18:00(4月〜10月)、6:30~17:00(11月〜3月) |
定休日 | 12月〜2月の毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は、翌日)、1月1日 |
寿司なかよし
釣って嬉しく・味わって美味しい高島のヒラメ。島でただひとつの公営宿泊施設「しまの宿 五平太」の1階にあるこちらのお店で、地産ヒラメの寿司や天ぷらが頂ける「ヒラメ寿司定食」や「ヒラメ刺身定食」はいかがでしょう。お値段リーズナブルながらに島の美食に舌鼓が打てる、このぜいたく。
寿司なかよし
ここに行く!住所 | 長崎市高島町2706-30(しまの宿 五平太1階) |
電話番号 | 095-896-2103 |
営業時間 | 17:00~22:00 |
定休日 | 日・年末年始 |
グラバー別邸跡
長崎市中心部にあるグラバー園でも知られるトーマス・B・グラバー。実は彼は高島とも深い関係を持っています。長崎港に寄港する外国船が燃料に用いていた石炭を採るための炭鉱が、ここ高島で開発されたのです。そんなわけでここに彼の邸宅が置かれていたことがあったのでした。
北渓井坑跡
そしてこちらが、そんなグラバーの事業に関連する最も注目すべき遺構である、北渓井坑(ほっけいせいこう)跡。日本最初の蒸気機関による洋式堅坑であり、世界文化遺産にも登録されているものです。
三角溝
地味ですが、こんなスポットにもちょっとご注目ください。このような三角溝はオランダと交易のあった出島や平戸に見られるものと同じであり、2枚の石板を地形に合わせて角度を変えて組み合わさって出来ています。
いつ誰が手がけたのかは不明であるものの、グラバーによる事業展開という、文明開化の手がいち早く入った高島らしいワンポイントと言えるでしょう。
権現山公園・展望台(高島)
椿、梅、桜、つつじほか四季折々の草花に親しむことができる憩いの公園です。
高島で最も高い標高115mの場所にある展望台からは、島そのものを見下ろせるのはもちろん、長崎半島や軍艦島や天草方面、天気が良い日には五島列島までもが望めます。
軍艦島がみえる丘
島の最も南にある小高い丘からは、中の島を挟んでその先に軍艦島の眺め。あずまやに腰掛けちょっともの思いにふけるのも悪くありません。
かたわらには『浜節』の歌碑も。市の中心部にあった花街・丸山のお座敷で唄い継がれてきた歌で、歌詞からは在りし日の高島がしのばれます。
TAKASHIMA BASE CAFE
工場をリノベしてできた地域愛あるカフェ空間で、ドリンクやお食事を。日替わりランチ、カレーやパスタといった通常メニューのほか、シーズン限定展開のジューシーなバーベキューバーガーも楽しみ。
革細工やシーグラスのアクセサリー、島の原生植物等の販売、さらにシーカヤックのレンタルなども取り扱うなど、島の魅力を多面的に発信しています。
TAKASHIMA BASE CAFE
ここに行く!住所 | 長崎市高島町2705-3 |
電話番号 | 095-896-2020 (高島LOVERS) |
営業時間 | 10:00-18:00 |
定休日 | 月曜 |
たかしまトマト直売所
「たかしまフルーティトマト」が評判高いこだわり農園による直売所です。ハートの形がキュートなそのトマトは、甘くてコクもあり栄養価も高く、さすがのクオリティ。
「こくあまメロン」、レトルトの「大人のトマトカレー」、「恋多きトマトジュース」などなど通販で買うことのできるその他商品もまた力作揃いであふれんばかりの魅力を放っています。
たかしまトマト直売所
ここに行く!住所 | 長崎市高島町2706 |
電話番号 | 095-896-2296 |
営業時間 | 2月〜5月中旬までの火・木・土の7:30〜14:00 ※売り切れ次第閉店 |
「高島いやしの湯」
島で一泊するとして、例えば一日の疲れを海水温浴で癒すなんてどうでしょう。40度に温めた海水のプールやミストサウナでしばしほっとした時間を(要水着着用)。
ミネラルほか海水の力で美容や健康を増進させるこのような自然療法「タラソテラピー」としてヨーロッパでは古くから定着しています。ジャグジーや洞窟風呂、また普通の公衆浴場もあります。
海水温浴施設「高島いやしの湯」
ここに行く!住所 | 長崎市高島町2706−19 |
電話番号 | 095-896-2345 |
営業時間 | 【海水温浴施設】 9:00~21:00(20:00までに入館) 【一般公衆浴場】11:00~21:30(21:00までに入館) |
定休日 | 毎週木曜日(木曜日が祝日の場合は翌日)、1月1日 ※夏休み期間中は無休 |
※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。
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