約400年以上もの歴史を誇る、国の伝統工芸で佐世保の特産でもある「三川内（みかわち）焼」。産地となる三川内の里は、陶磁器に欠かせない陶石、燃料となる木が茂る山、豊かな河川の水など豊かな自然に囲まれています。登窯跡やトンバイ塀、やきものを運んだ馬車道、窯元の煙突など、古き良き日本の原風景がそのまま残る街並みは一見の価値アリ！豊かな自然と、伝統の技巧、繊細な感性によって培われた「みかわち焼」は、白磁に藍色で唐子を描いた「唐子絵」をはじめ、光に透けるほど薄い「卵殻手（らんかくで）」、華やかな模様をほどこした「菊花細工」「透し彫り」など、御用窯の名にふさわしい豪華なやきものが作られ、国内外で人気を博しています。 現在は16の窯元が、伝統を大切に守りながらも、今の暮らしになじむやきものづくりを続けています。歴史と伝統が息づく磁器の里を、ゆっくり歩いてみませんか。

「三川内焼」の伝統的な技法や、窯元による作品を鑑賞し体感することができる施設です。「古平戸」といわれる「三川内焼」のなかでも古い時代に作られた超絶技巧の逸品は、他では目にすることのできない貴重なものばかり！館内では、絵付けや透かし彫り体験ができます（有料、要問合せ）。

世界最古の土器「豆粒文土器」から現代の「三川内焼」まで、佐世保の歴史を焼き物の観点から学ぶことができます。焼き物の出土品やパネルのほか、ジオラマや映像など種類豊富な展示が魅力です。

「陶祖（とうそ）神社」には、その名の通り、「三川内焼」の祖・如猿が祀られています。彼は、今村三之丞の子にあたり、「三川内焼」の原料となる天草陶石を発見し美しい白磁の焼成に成功しました。「三川内焼」を発展させた人物です。毎年5月には「はまぜん祭り」が行われ、焼き物を焼成する際に必要な「はまぜん」を供養する式典が行われています。

「トンバイ」とは、登り窯を築く際に、レンガ状に粘土を積み上げたもの。長く窯を焚いていると、トンバイに飛んだ灰が発色し、独特の美しい風合いを作り出すのだそうです。そんなトンバイと、使い捨ての窯道具を赤土で固めて作った塀を「トンバイ塀」といいます。

江戸時代の旅籠跡を改装した建物は、たいへん趣があり、その屋根には貴重な平戸瓦が使われています。時代の趣を感じながら、「三川内焼」のうつわでほっと一息ついてみるのも素敵ですね。

「三川内焼」の歴史とその技の魅力を伝えるギャラリー。オーナーが独自に収集した「三川内焼」のコレクションを鑑賞したり、一部購入することもできます。

「三川内焼美術館（三川内焼伝統産業会館）」では、絵付けや透かし彫りの体験が行われています。世界にひとつだけの「みかわち焼」を作ってみませんか？（体験は有料、要問合せ。）また、三川内皿山の窯元や史跡をガイド付きで散策できる「三川内皿山のまち歩き」もあります（1週間前までに要予約）。実際に目で見て手で触れて、400年続いた「三川内焼」の伝統を肌で感じてみましょう。

「三川内焼」だけでなく、三川内エリアには食の楽しみも♪「レモンステーキ」、「佐世保バーガー」、「パンケーキ」の人気グルメが味わえるって知ってましたか!?

のどかな田園風景のなかに佇む「くつろぎカフェ」。もとは陶器商社が使っていたという築90年の古民家を改装したレトロ可愛い空間では、絶品のパンケーキが味わえるほか雑貨のショッピングも楽しめます♪

佐世保名物「レモンステーキ」の元祖ともいわれる「下町の洋食 時代屋」！35年続く人気の味に加え、10時間じっくり煮込んだ「ビーフシチュー」もおすすめ。

肉汁たっぷりのパティと、ふわふわのバンズは本社パン工場で手作り。出来たて、手作りの味を三川内でも。お隣にある「四季彩館」では、地元の農水産加工品やお土産などが所狭しと並びます。お買い物含め、三川内グルメをぜひ堪能してみてくださいね！

三川内散策でぜひおすすめしたいスポットが「mixer（ミキサー）」。ガレージを改装して作られた店内には、オーナー・横田さんセレクトの「古物（フルモノ）」が所狭しと並びます。そのひとつひとつが洗練された空間を作り出し、愛らしくて、どこか懐かしい。のどかな田園風景に突如現れるレトロで可愛い、不思議な空間。まるでタイムスリップしたようなワクワク感が待っています。 ※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。 ※本記事の掲載は公益財団法人佐世保観光コンベンション協会の承諾を得ています。 「海風の国」させぼ・おぢかの観光情報サイト

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世界が認めた「みかわち焼」の三川内皿山をあるく

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