旅先で特別な一冊を! BOOKSライデンのご紹介
2023/7/21 公開
出島・ベイサイド
こんにちは!長崎市出島町にある書店・BOOKSライデンの店主・前田侑也です。私は2021年7月に生まれ育った大阪から長崎に移住し、小さな書店を経営しています。私も最初は観光客としてこの街を訪れ、その魅力を堪能しました。この街の魅力としてユニークな文化や歴史、魅力的な景観や食などは言うまでもないのですが、それに加えてこの街は本を用いた散策も十分に楽しむことができたりします。ということで今回は、私が経営するBOOKSライデンについてご紹介します!
自己紹介
BOOKSライデンは2021年11月にオープンし長崎市中心部、歴史の教科書には必ず登場する「出島」に程近い場所に位置します。屋号の「ライデン」は長崎と出島に深いつながりのあるオランダの街・ライデンから。江戸時代に長崎で活躍した医師・シーボルトが長崎の次の地に選んだ街で、今ではライデンに関わりのあるお客様も多くご来店いただいていますよ!
場所は建物の2階にあるのでわかりづらいのですが、営業中は路面に看板を立てていますのでこれが目印。(ちなみに1階はフラワーショップ『蒲公英』さん。こちらも目印になります)
店主が選書した新刊棚 街の人がつくる古本棚
それでは書籍について見ていきましょう。当店では大きく、新刊書籍と古本書籍を販売しています。新刊書籍については私がこれまで読んできた中でお客様にも是非読んで欲しいものや、できるだけ市内にある他店様では買えないようなユニークなものを取り扱うように心掛けています。食についてや暮らしについて、そして仕事についてのものが当店では人気です。長崎関連本の棚もありますので、観光中に長崎をもっと知りたいと思った方はこちらでお買い求めいただけますよ!
一方、古本の方は特にジャンルを設けずに陳列しています。こちらは小説が人気でよくお買い上げいただくのですが、中には絶版(※新刊としての製本が終了した本)になった長崎関連の本など、掘り出し物が見つかることもあります。古本棚は主に市民の皆様から買い取ったもので構成されています。
本を介して人と人が繋がる場
当店ではカフェカウンターも設けています。というのも単に本を買うだけではなく本の感想をシェアしたり、本が好きな人同士が繋がったり、人と人が本を介して繋がる場所を作りたいなと思っているからです。もちろん買った本を読まれる方や、ただお話しに来てくれる方もいらっしゃりして、きちきちせずになるべく自由なカウンターであるように心がけています。隣同士で仲良くなり、その後友達になった人たちもいたりしますよ!
名物!自家製オランダワッフル
さて、カフェの名物として大人気なのがオランダワッフルです。正式名称はストロープワッフルと呼び、オランダでは定番のお菓子です。ゴーダチーズで有名な街・ゴーダのパン職人、カンプハウゼン(Kamphuisen)氏によって発明されたこのストロープワッフルはシロップ(=ストロープ)をクッキーで挟んだお菓子。一般的なベルギーのワッフルとは少し違うんですよ!当店では専用のワッフルメーカーを使い、全て手作りしたものを提供しています。出島とオランダは鎖国時代にも交易をしていたりするなど、深い繋がりがあります。ということで是非、出島でオランダを味わってみてください!
(ホットドリンクの上にのせ、キャラメルを溶かしてから食べるのが本場の食べ方!)
(アルコールも用意しています!)
旅先で現地の人とゆっくりコミュニケーションを取る場所って意外にないですよね。当店のカフェでは本の話に加え、おすすめスポットの紹介や移住の相談など、旅行者の方々にも満足いただける拠点となっています。是非、お気軽にご利用ください!
まるで大学?学習会を開催!
そんな当店では月毎に様々な学習イベントを開催しています。課題本について語り合う読書会や普遍的な問いについて考える哲学カフェ、また論文を使った読書会、三国志講座なんかも開催してきました。現在、毎週木曜の夜を「出島木曜会」と題して、みんなで一緒に学び合えるような時間にしています。イベントに参加した方からは「読む本の幅が広がった!」などという声もいただいて、老若男女問わず知的な刺激を交換できる場所になっています。もちろん旅行客の方も大歓迎、一味違った旅行体験になること間違いなし?旅先で現地の人たちと学びの時間を共有しましょう!(イベントの開催日時についてはHPをご覧ください)
長崎は本をゆっくり楽しめる街!
以上、BOOKSライデンについて紹介させていただきました。本を買うもよし、カウンターでお喋りするもよし、イベントに参加しみんなで一緒に学ぶもよし。当店はいろんな形で旅行に来られる皆様のご来店をお待ちしています!そして当店以外にも、長崎市内には魅力的な本屋さんが多数点在しています。本を買うことは自分の街でもできますが、旅先で買うことは新鮮で特別な体験になるのではないでしょうか。市内にはカフェや公園など、ゆっくり本を読むことができる場所もたくさんあります。是非、長崎で本を買い、そして読み、心をリフレッシュしてみてください!
この記事を書いた人
前田侑也
書店・BOOKSライデン店主
大阪府堺市出身。1992年生まれ。東京・大阪でITエンジニアとして働き、夢で あった本屋を開くため2021年7月長崎に移住。同年11月、出島町に本屋「BOOKS ライデン」を開業し現在に至る。趣味は読書と居酒屋探索。
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