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個性溢れる「独立系書店」を巡ろう!Part.1

2023/12/21 公開

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風頭・寺町・中島川

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こんにちは!出島町の書店・BOOKSライデンの前田です。私は2021年7月、書店を開くために長崎へやってきた移住者です。長崎が大好きな私ですが、一方で本も大好き。近頃日本では出版不況の煽りを受け書店の数が年々減少しているのですが、実はここ最近小さい規模ではあるものの、個人や出版社がこだわりを持って経営する「独立系書店」と呼ばれるタイプの書店が増えており注目されつつあります。当店もそんな独立系書店のひとつなのですが、当店以外にも市内には魅力的な独立系書店が多数存在します。そこで今回は市内中心部に位置する独立系書店2店舗をご紹介します!

長崎本はここで決まり?長崎文献社のアンテナショップ・ブック船長

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まずは仲通り商店街を通ってみましょう。ここは江戸時代から続く商店街で、古くから長崎市民の生活を支えてきた通り。今でも飲食店、食料品店、衣料品店など生活に根ざしたお店が軒を連ねています。歩行者天国なので安心してぶらぶらできますよ!

 「ブック船長」は2024年6月30日を以って閉店し、営業しておりませんのでご注意ください。


最初はそんな仲通り商店街に面した書店、ブック船長さんに寄ってみましょう。こちらは長崎に関連する本を主に刊行する地方出版社・長崎文献社が運営するアンテナショップです。


店内には長崎に関連する本がこれでもかと並んでおり、長崎文献社の本はもちろんその他の出版社から刊行されている長崎関連の本もたくさん手に取ることができます。


坂本龍馬やグラバー、シーボルトなど長崎ゆかりの有名人はもちろん、あまり知られていないマニアックな人物の本もたくさんあって、長崎に関する情報がこの空間に集約されている、そんな場所になっています。
 

観光客の方々もここでしかなかなか入手できない本を求めて多く訪れるそう。もちろん街中にあるスポットを実際に訪れるだけでも十分楽しめそうですが、本でそのスポットについての情報を仕入れることでより豊かな体験になりそうですね。
 
 



加えて、ブック船長さんには本以外にもポストカードやしおり、古版画などの雑貨類もたくさん揃っていて、あまり本を読まない方にとってもお買い物できる場所になっています。本も雑貨も、お土産はここに来れば間違いなし!
 

そんな長崎文献社は2022年に創立20周年を迎えました。現在は20周年記念事業として『長崎歴史100人事典』を発売しています。こちらは長崎ゆかりの人物100人についてイラスト付きの見開き1ページにまとまっており、非常に読みやすい一冊となっています。ずばり旅の記念や親しい人へのお土産などにおすすめです!

長崎の独立系書店のパイオニア・ひとやすみ書店①

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さて次はひとやすみ書店さんへ行ってみましょう。場所はブック船長さんから歩いてすぐ。長崎を代表する観光名所のひとつであるめがね橋に程近い、中島川沿いの建物の2階にあります。ひとやすみ書店さんはこの街の独立系書店のパイオニア的存在。オーナーの城下さんにはこの街に書店を開くにあたってたくさん相談に乗っていただきました。まさに兄貴です。


そんなひとやすみ書店さんの名物のひとつが入口階段横に立てかけられている黒板。営業日毎に異なる本からピックアップされたセンスの光る一文が掲載されていて、開店時のつぶやきとして発信される投稿は全国的に知られた名物のひとつとなっています。
 


では中にお邪魔しましょう。木の温もりに満ちた店内では新刊本の販売と同時にカフェの営業もされています。ラインナップは小説や詩、エッセイから思想・哲学まで幅広いジャンル。しかし私の中では特に詩が強いイメージです。
 

旅と本は相性が良いものだと思うのですが、中でも詩のような文字数の少ない、しかし頭の中では無限に広がる表現技法は、日常生活のしがらみを離れた旅先ではより相性の良いものだと思います。加えてひとやすみ書店さんは児童書や料理本などの実用書の取り扱いが多いのも魅力。旅から戻った後の日常生活のために、お子様用やご自分用に購入されてみても良いかもしれません。

長崎の独立系書店のパイオニア・ひとやすみ書店②

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さて、魅力的な本が並んでいてついつい目移りしてしまいますが、本を選んだ後はカフェを利用してみましょう。カフェはカウンター席と独立したテーブル席があります。

私はカウンターに座り、城下さんと本にまつわるあれこれをお喋りするのが定番です。お話していると城下さんの本に対する愛情やリスペクトがひしひしと伝わってきていつも感服..本当に本のお好きな方です。
 

コーヒーはもちろんですがその他のドリンクも豊富に用意されており、私のおすすめはホットアップルジンジャー。その名の通り、すりおろした林檎と生姜が合わさったホットドリンクで身も心もホッとする味になっています。私はいつもコーヒーに続いて2杯目に頼んでいますね。こんな感じでお客さんと店主の距離が近いのは独立系書店の魅力の一つ。本を選んだ後は是非ドリンクを飲みながら城下さんと本にまつわるお話で盛り上がってみてください。

いかがでしたか?今回は長崎の個性的な書店2店をご紹介しました。有名な観光名所を巡ることもナイスな長崎の楽しみ方ですが、一方でこのようにここにしかない書店を訪れることも立派な楽しみ方のひとつ。是非、各店を訪ねてみてはいかがでしょうか。より素晴らしい長崎旅行になること間違いなしです!

この記事で紹介したスポット

この記事を書いた人

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前田侑也

書店・BOOKSライデン店主

大阪府堺市出身。1992年生まれ。東京・大阪でITエンジニアとして働き、夢で あった本屋を開くため2021年7月長崎に移住。同年11月、出島町に本屋「BOOKS ライデン」を開業し現在に至る。趣味は読書と居酒屋探索。

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写真提供:長崎県観光連盟写真・記事提供:公益財団法人佐世保観光コンベンション協会
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