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絶景のコワーキング喫茶【ヒゲとハゲ】に潜入!

公開日:2023/12/21最終更新日:2023/12/21
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長崎市

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長崎市中心部から南部の野母崎方面に向かう途中、戸町トンネル手前の細い道を海側に進んだ途中に見えてくる古民家が、コワーキング喫茶「ヒゲとハゲ」です。ここは長崎で活躍するクリエイターたちや地元内外の人たちが集まる、部室的な雰囲気のゆる〜い場所。長崎港の絶景を眺めながら仕事を進めたり、コーヒーを飲んで一息ついたり、もちろん食事だってOK。さらに2階は観光客やサイクリストにうってつけのゲストハウスとなっています。今回はそんな自由で個性的な注目施設をご紹介。そして一度聞いたら忘れられない、ユニークな店名の由来にも迫ります。

ワクワクする人たちと出会うコワーキング喫茶

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もともと築50年以上の古民家を改装した店内は、和風建築の趣きを残しながら、随所に遊び心が感じられる空間です。何より開放感が抜群で、初めて訪れても居心地の良さが感じられます(椅子の座り心地が良かったのも印象的)。
 
窓の外に広がるのは、長崎港の絶景。ちょうど取材時は天候にも恵まれて、大きな船が行き交うのをボーっと眺めてしまいました(笑)。お店がある場所は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の関連施設である小菅修船場跡、通称・ドックハウスの近く。ほとんどの車は建物前の道路を通らず、まっすぐ戸町トンネルを通過するため、交通量が少なく静かに景色を堪能できます。
 
 
コワーキング施設といえば、通常は1時間や1日単位で料金が細かく設定されていますが、なんと「ヒゲとハゲ」ではワンドリンク制で何時間でも利用できます!まとまった時間に集中して仕事をしたい、いつもとちょっと違う場所で作業をしたい人にぴったりですね。ちなみに駐車場が3台確保されているので、遠方からアクセスしやすいのも魅力です。
 


ドリンクメニューはコーヒーや紅茶、そして長崎産の彼杵茶や対馬紅茶が用意されています。どれもワンコイン500円という価格が良心的。またフードメニューもあり、オススメの「喫茶ナポリタン」690円はなんとも懐かしいレトロな味わいです。他にもホットサンドや、デザートのバニラアイス、フォンダンショコラも揃えています。
 
 
2階のゲストハウス「HOSTEL DOCKHOUSE」は、一般の観光客だけではなくサイクリストもターゲットとしてオープン。自転車で通れない戸町トンネルを避けた道沿いに建物があり、絶好の宿泊スポットとなっています。最近は県外、海外から長崎を訪れた方の長期滞在でも利用されています。
 
 
もちろん窓からの景色は抜群です!水辺の森など市内中心部からは見慣れていますが、長崎港を眺める場所が少し違うだけで、造船所や山の見え方が変わって楽しいですね。タイミングが合えば、大きなクルーズ船の出入港を眺めることができます。

クリエイター同士が繋がる、部室のような場所

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コワーキング喫茶「ヒゲとハゲ」がオープンしたのは2022年11月。建物は築50年以上の古民家を改装したもので、運営しているのは福岡に本拠地を構えるデザイン会社です。店長を務める知賀修平さん自身も、普段はデザイナーとして働いています。「お客さんが誰もいないとデザインの仕事は捗りますけど、なんか寂しいですよね」と笑顔。
 

そうそう、気になっていた店名の由来について聞いてみました。「もともと別のスタッフがヒゲ担当、僕がハゲ担当で(笑)スタッフの風貌からとったんです。名前がきっかけで来店してくださる方も結構いますよ。今はほとんど一人で常駐していて、ヒゲも伸びてきたので、一人で“ヒゲとハゲ”を兼任しています(笑)」。
 
 
最初からコンセプトとしていたのは、クリエイターの集まる“部室のような場所”。デザイナーやエンジニア、イラストレーター、ライター、カメラマンなど、いろんなスキルを持った人たちが交わり化学反応を起こす中で、新しい可能性が生まれる場所にしたいと考えていたそうです。オープン以降、実際に知り合った人同士で仕事に繋がったケースも。もちろん、近隣で暮らす地元の方や、長崎を訪れた観光客の方も足を運んでいて、気軽に立ち寄れるみんなの居場所となっています。
 
 
店内の壁には、ここを訪れたクリエイターたちの名刺が貼ってありました。早速自分の名刺も一枚追加。すでに貼ってあった名刺の肩書は多種多様で、まさに交流の拠点となるような場所です。


「アットホームな雰囲気は意識していて、他のコワーキング施設との差別化ができていると思います」と知賀さん。デザイナーとして働きながら、コーヒーを淹れたり、ナポリタンを作ったり、一人何役もこなすのに苦労しながらも「いろんな人との出会いが楽しいですね」と充実した表情で語ります。
 
 
新幹線開通や長崎駅前の開発など、大きな変化の時期を迎えている長崎市。「もっとこの場所にいるクリエイターの方たちが、きちんと評価されるようになったらと思います。福岡や他県と比べても、まだまだ仕事内容や賃金の面で不足している部分が感じられますし。『ヒゲとハゲ』が、長崎から世界に発信できる新しいアイデアや取り組みが生まれる場になれば嬉しいです」と知賀さん。ユニークな名前のコワーキング喫茶は、目的があってもなくてもふらっと立ち寄りたくなるような、ワクワクする可能性が溢れた場所でした。

この記事で紹介したスポット

掲載情報は取材当時のものです。公式サイトでの事前確認をおすすめします。

この記事を書いた人

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藤本編集局 藤本明宏

ライター

長崎県在住のライター・インタビュアーです。人とまっすぐ向き合い、心のこもった文章を書いていきたいと思います。また普段から、インタビューで長く、ゆっくりと話を深めることに意識を向けています。

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