【坂の街のアトラクション】長崎のバスの魅力
公開日:2023/12/25最終更新日:2023/12/25茂木
坂の街長崎・・・
すり鉢状の街の夜景は、世界新三大夜景とも評されています。
そんな長崎に生まれた、坂の風物詩がもう一つあります。
それが…長崎の「バス」なのです!!
大型バスで狭い道にどんどん突き進み
坂道を猛進!
山を越えた先には、絶好の海の景色が広がっています。
冒険感、壮大な景色に感動、山道を走破する驚異のドライビングテクニック!
この運賃でいいのかと思える感動を味わえます。
というのも、長崎市内中心部のバスは、2018年までは日本で一番運賃が安かったのです。
さらに、単位人口あたりで見れば、長崎県はバスの台数日本一!
実は長崎はバス日本一の街なのです。
そんな日本一のバスの街、長崎から今回おすすめする路線はこちら、
茂木方面千々行きです。
全国のバスファンの中では有名な「狭隘路線(きょうあいろせん)」として知られています。
所要時間〇〇分、長崎市内中心部、ココウォーク茂里町、長崎駅前、中央橋から枇杷や一口香(いっこっこう)で有名な茂木、、そしてその奥の集落、千々を結びます。
山の上が終点…というわけではなく、山を越えそのさきでもう一度山を登り、海岸線の崖の側面を走って終点というところでしょうか。
というのも、長崎の場合、多くの人々が斜面地に生活しています。それに加えて長崎では山を越えた先に住宅地が発展しました。山を越えられる公共交通機関はバスしかありません。
これが長崎で狭い山道を行くバスが発展した理由だと考えられます。
地域住民必須の生活の足、斜面地の命綱として、毎日中心部から地方都市有数の本数のバスが運行されています。
狭隘路線を行く千々行きのバス
長崎バス 千々行き
長崎市街中心部を出てすぐ、斜面地にへばりつく家々の景色を楽しめます。
斜面に張り付く住宅街
長崎市内では、多くの斜面地からの通勤需要を支えるために、「駐在所」というものが存在します。車庫とは別に住宅街や団地、集落の奥に車が夜中にも留め置かれており、運転士さんは現地に出勤し、1日運転しその場所に再び車を置き退勤します。
このため、市街から2時間ほど離れた場所にも、朝6時から市街地行きのバスが走っています。そんな「駐在所」が田上バス停付近に2箇所、茂木バス停付近、終点千々バス停付近にあります。茂木バス停付近の駐在所以外では車窓から見ることができます!
山を越えて茂木旧市街。長崎土産の定番、一口香や枇杷ゼリーの生産地としても知られるほか、古くからの旅館もあり、様々な顔を持った地域です。車窓からも古くからの建物が並んだ景色をお楽しみいただけます。
茂木地域を走るバス
茂木地域を走るバス
橘湾の全面展望
40分ほど走った後、いよいよ大型車で本当に行くのか、目を疑うような区間へ突入します。それもこの路線、ひと区間が狭いというわけではなく、15分ほどずっと狭い道を走ります。
開けたオーシャンビューの先にうっすらと見える大陸は雲仙・小浜、橘湾を一望できます!
車窓から見る橘湾
バスはその先の柑橘畑の中を進んでいきます。
狭い道を走るバス。迫力の全面展望・・・
その先の集落に向かってバスは進みます。
終点・千々
終点・千々に到着。季節によっては採れたてのみかんや枇杷を無人販売所で買うことができます。
終点には清らかな川の流れ、そして地元の神社・・・
びわ畑のまちのどこかゆったりとした時間が流れています。
坂の街の生命線、
坂の街の育んだアトラクション、長崎のバスをどうぞお楽しみください!!
市街行きバス
市街行きのバス
基本、日中の時間帯に市街に戻る折り返しのバスがありますが、
18時以降はありません。時刻を確認していきましょう。
平日時刻表
土曜日時刻表
日曜日時刻表
情報は2023年8月時点のものです。バス路線・時刻表は長崎バスのホームページ等で最新情報を事前にご確認いただくことをおすすめします。
この記事を書いた人
菊池将成
たびぶたい代表
福岡県北九州市出身 2002年式の21年選手。長崎大学経済学部(2025年1月現在)。長崎に進学以来、長崎の交通機関の魅力に取り憑かれその魅力を毎日発信中。バスや鉄道からみる長崎の素晴らしさを発見。オリジナルバスグッズの開発、バスツアーや展示イベントを主催。長崎のりもの塾代表
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