歴史も個性もおいしさも、北九州で愛され続ける魅力満載のお土産たち
公開日:2025/9/18最終更新日:2025/9/12北九州
官営八幡製鐵所で栄え、1963年に5市が合併して誕生した北九州市。長年親しまれている銘菓からユニークな新名物まで、旅の思い出に残る、喜ばれるおすすめのお土産を厳選してご紹介します。
小倉のお土産① ネジチョコラボラトリー
2016年に誕生した「ネジチョコ」は、ボルトとナットの形をした一口サイズのチョコレート。実際に締めることができる驚きとユニークさで一躍人気の北九州土産となりました。
世界遺産・官営八幡製鉄所の鉄をイメージしたネジチョコ15個入り1,512円。5個入り(648円)もあります。
カカオ50%のスイートチョコを使用して、何と3Dプリンターで作られています。ネジを回すと本当にぴったりハマります!
こちらは若松区に本社がある「シャボン玉石けん」とコラボ。6個入り765円
可愛いキャラクターのシャボンちゃん型とシャボン玉石けん型のホワイトチョコです。
さらにすごいのが「メカサブレ」。ネジチョコとサブレを組み合わせ、おいしさだけでなく「動き」まで楽しめます。工具セットの他、飛行機セット、新幹線セット(各1,512円)があり、大人も子どもも夢中になれます。
JR小倉駅のお土産売場や北九州空港、小倉井筒屋などで販売。
小倉のお土産② 湖月堂
明治28年創業、北九州土産と言えば真っ先に浮かぶ、地元では知らない人がいない老舗和菓子店。「湖月堂の栗饅頭」は艶やかに焼き上げた小判形の生地の中に、刻んだ栗の甘露煮を包み込んだしっとりと炊き上げた自家製の白餡が入っています。誰もが小さい頃から親しみのある代表銘菓です。1つ162円
渋皮付きの栗を丸ごと包んだ贅沢な「一つ栗」。いただいたり家にあったりすると大喜びの永遠の憧れの逸品です。1つ324円
若い人にもファンが多い「ぎおん太鼓」。名前は「太鼓の祇園」で有名な小倉祇園祭りから。良質な発酵バターを使ったパイ生地とこだわりの餡が織りなす、上品な和と洋のハーモニーがたまりません。1つ184円
小倉井筒屋やスーパーなどで販売しているほか、土産物店でよく見かける「ぎおん太鼓」の5個入り紙袋 (1,080円)。祭りの子どもたちの楽しそうな姿が描かれ、渡すときにも便利な手提げなので、おすすめです。
小倉のお土産③ 資さんめんべい
全国に名を馳せる北九州のソウルフード「資さんうどん」。多くの人に愛される2つの味を福岡土産として知られる「めんべい」で、製造元の福太郎が再現しました。
まずは、資さんうどん不動の人気No.1メニューの「肉ごぼ天うどん味」。2枚×3袋入り351円
福太郎自慢の明太子にイカやタコといった海鮮のおいしさが凝縮しためんべいと、資さんうどんの黄金の出汁、旨味あふれる肉、カラリと揚がったごぼ天を思わせる風味が見事にマッチ。
パリっとカリッと食べ進めるうち、まさに“あの味わい”が広がり、最後はうどん一杯を食べ終わったような余韻に浸れます。
もう一つは驚くなかれ、資さん名物の「ぼた餅味」。2枚×3袋入り351円
ほどよい甘さと塩味で、噛めば噛むほどぼた餅を感じる渾身の出来です。
JR小倉駅のお土産売場や北九州空港、小倉井筒屋、資さんうどんの一部店舗などで販売。
門司のお土産 河豚最中
昭和22年に門司で誕生し、最中をはじめ雲丹や明太子、佃煮昆布などの製造販売を行う「梅園」。関門の名産ふぐをかたどった「河豚最中」は70年以上の歴史を誇ります。
佐賀県のひよく米を使って香ばしく焼いた皮の中に、北海道契約農家の大納言小豆をじっくり炊き上げたあんがたっぷり。一つひとつ丁寧に手作りしています。
土産物店などでは箱入り販売ですが、門司駅前本店や門司港店、小倉魚町店の店舗では1つずつでも買えるので、食べ歩き感覚で手軽に味わえます。「河豚最中」(1つ183円)と小ぶりな「ふぐっ子」(1つ140円)を親子の散歩のようにしてみました。金のふぐが並ぶパッケージも縁起良さそう。
やさしい甘さとサクッとした食感、ほどよい大きさで何個でもいけてしまいます。「第36期竜王戦第3局」で藤井竜王からおやつに選ばれた、まさに「福を呼ぶ」お菓子です。
八幡のお土産① くろがね堅パン・くろがね羊羹
大正時代、官営八幡製鐵所で働く人たちの栄養補助のために作られた「くろがね堅パン」と「くろがね羊羹」。ほんのり甘い「くろがね堅パン」はギリギリの水分量で仕上げることで非常に堅くなり、長期保存ができます。非常食にもなり、素朴な味が大人から子どもまで幅広い世代に人気です。
通常サイズと食べやすいスティックタイプ、プレーン味からいちご味、ココア味、黒い堅パン「鐡」など種類豊富。
牛乳に浸し、やわらかくして食べるのが地元民の定番。コーヒーや紅茶でもOK。
製鉄労働者が疲れを癒せるよう、あえて上白糖を使ったしっかりとした甘さが特徴の「くろがね羊羹」。
艶やかな美しい色と深い味わい。伝統的な銘菓、上品な甘さの小倉、八女抹茶を贅沢に使った抹茶、爽やかな柚子の4種類からお好みでどうぞ。
土産物店、小倉井筒屋、市内のスーパーなどで販売しています。
八幡のお土産② 鐵平糖
2015年に「官営八幡製鐵所関連施設」が世界文化遺産登録されたのをきっかけに開発された、“鉄のまち”の金平糖「鐵平糖」。八幡東区にある千草ホテルと、帆柱山の麓で創業した入江製菓の共同開発によるオリジナル商品です。少し錆びた風合いで、その名の通り「鉄の味」!1箱540円。
製鉄所とともに歩んできた八幡のまちを象徴する鉄の色をイメージした和紙箱を開けると、おしゃれに包装された鐵平糖と小さな説明書き。
鐵平糖に関する話と、最後に「鉄のマチの風景を思い浮かべながらご賞味頂けると幸いです。」というメッセージが綴られています。ロマンがありますね~。
さて「鉄の味」とは。口に入れた瞬間、確かにあの錆びた感じが! しかし、そこはさすが試行錯誤を重ねた千草ホテルの熱い思いと金平糖職人の技術の結晶だけあって、きちんとおいしいです。
千草ホテルのほか土産物店、小倉井筒屋などで販売。
戸畑のお土産 戸畑ヨイトサ
地域に根ざした洋菓子店「ミロ」が、地元最大のお祭り「戸畑祇園大山笠」のピラミッド型をモチーフにして考案した、先代から続く伝統の焼き菓子です。
200年以上の歴史を持ち、国重要無形民俗文化財やユネスコ無形文化遺産にも指定されている戸畑祇園大山笠。主役の山笠は高さ10mの12段重ね、309個の提灯が飾られたビッグスケールです。商品パッケージには4つ地域の山の提灯や法被に入った「西」「東」「中」「天」の名も。
オレンジ風味のパウンドケーキをアーモンドの入ったメレンゲで覆い、和のイメージのお祭りを洋菓子で表現して、どちらの良さも引き出しています。ふんわりした生地は香りがよく、アーモンドの風味も相まって豊かで華やかなおいしさを堪能できます。1つ250円
1965年に創業した「洋菓子のミロ」は、戸畑のまちを見守ってきた地元愛あふれるお店です。
この記事を書いた人

かとうみさ
北九州市のフリーライター
小倉生まれ、戸畑在住のフリーライター。地元を偏愛していて、良いと思ったモノ・コトはおすすめせずにはいられない性分。さまざまな情報を分かりやすく伝えることがモットーです。
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