“お諏訪さん”にお参りしながら歴史を学び、体感するまち歩き
公開日:2021/12/21最終更新日:2021/12/21新大工町・鳴滝・諏訪神社


長崎のまちや歴史を語る上で欠かせない存在の「長崎くんち」。じげもん(地元人)が大切に受け継いできた文化の中心的な場所の諏訪神社と、その周辺を歩くコースをご紹介します。一般的な観光コースでは見られないディープなスポットの数々は、長崎らしい歴史と文化を鮮明に今に残しています。まち歩きを終えると、ちょっとした長崎通になれるかも!?
長崎の歴史を学ぶ
まず最初に向かったのは「長崎歴史文化博物館」。ここはもともと江戸時代に、長崎奉行所立山役所が置かれていた場所。建物を復元しながら、現代的な博物館としての機能も共存させています。近世長崎の歴史文化に関わる歴史資料や美術工芸品などの貴重な資料を観ることができる「海外交流史」をテーマとした博物館です。
実はこの復元された建物、当時と比べると約1メートル高くなっているそう。地下駐車場の有効高を考慮してかさ上げしたことが理由で、そのため石段の数や庭園の池の水面も異なるそうです。それにしても、奉行所らしい重厚で大きな建物。展示内容への期待感も高まります。
博物館から少し坂を上った場所にあるのが「立山防空壕」です。ここは県の防空施策の中心的役割を担った場所で、空襲警報が発令されると県知事などの要員が集まり、警備や救援・救護などの応急対応の指揮や連絡手配に当っていた場所だそう。第二次世界大戦末期の原爆投下時、実際にこの場所から被害の情報を国の防空総本部などに送ったり、各地に救援救護の手配を指令したとのこと。現在は補強工事が行われて、2005年から一般公開されています。
立ち寄った際、地元の方からこんなお話を伺いました。「軍が指令を出す場所だから、広さも頑丈さも普通の防空壕よりしっかりしてますよね。一般市民のための防空壕じゃないんだけど、原爆が落ちた際には、そんなことも言ってられない状況で。避難民や怪我人を受け入れる場所にもなったそうですよ」。長崎には、様々な場所に戦争の遺構が残されています。まち歩きをしながら、ぜひ立ち寄ってみましょう。
次の目的地に向けて坂道を上ると、なんと道路にはみ出す形でクスノキが生えているのが見えてきます。通称六角道と呼ばれるこの道路。実は諏訪神社の鎮守の森の一部で、昭和40年代に長崎中や長崎東高校ができた際に道路を整備したものの、ご神木を簡単に切る訳にもいかずに残したそう。他にも何箇所か道路上に生えていて、相当スリリングな道幅の場所もありますが、これまで大きな事故はないそう。お諏訪さんが守ってくれているのでしょうか…。
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長崎市民の憩いの場所へ
さらに上った先の広い場所にあるのが「長崎公園」。県内で最も古い公園とされ、なんと公園として制定されたのは明治6年!もともと諏訪公園と呼ばれていましたが、明治22年に県から市へ維持管理が委譲され、翌年に市設公園として長崎公園と改名されて現在に至ります。遊具やアスレチックがありつつ、自然に囲まれた緑あふれる場所で、閑静な雰囲気も魅力です。
長崎公園の大きな特徴が、公園としては珍しく、動物が飼育されているエリア「どうぶつひろば」があることです。まるで動物園のようなスペースで、サルやウサギ、アナグマ、さらにクジャクやインコといった鳥類に、なんとヤギやミーアキャットまで飼育されています。一部の動物には餌を購入してあげることも可能。地元の子どもたちに大人気のエリアとなっています。
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長崎を代表する神社“お諏訪さん”
長崎公園を抜けると見えてくるのが“お諏訪さん”の愛称で親しまれる「諏訪神社」。広々とした境内は厳かな雰囲気がありつつ、市民が気兼ねなく立ち寄れるあたたかな空気も流れています。そして諏訪神社といえば、毎年10月に行われる長崎くんち。旧市街地の踊町が様々な演し物を奉納します。龍踊やコッコデショ、オランダ船に唐船など、どれも国際色が豊かなものばかり。異国文化が混ざり合う長崎らしい行事です。
諏訪神社にお参りした後、長崎市民が定番として立ち寄る老舗店があります。時代を感じさせる佇まいの「月見茶屋」は、明治18年に開業。諏訪神社の休憩所として開かれました。ちなみに店名は、この付近がお月見の名所として知られていたことが由来となっているそうです。
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レトロな商店街を歩く
この商店街を抜けた先には、長崎街道の石碑が建っています。「長崎街道ここに始まる」と記されているのが分かります。長崎街道は、長崎から佐賀を通って福岡・小倉まで結んだ街道で、ここを通って西欧の学術や文化が全国に広まっていきました。
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※掲載情報は取材当時のものです。公式サイトでの事前確認をおすすめします。
この記事を書いた人

STLOCAL編集部
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