地元商店街を歩きながら、触れて味わう長崎文化
2022/2/16 公開
新地中華街・浜の町
古くから文化の交流拠点として栄えた長崎には、今でも賑やかな商店街が多くあります。
特に中心部の浜町アーケードと築町商店街はその代表格。新しいお店や、おしゃれなお店もあれば、100年以上の歴史を誇る老舗店も珍しくありません。
そんな個性あふれる商店街のお店を巡ると、観光名所や史跡とは違った目線で、長崎の文化や暮らしが感じられます。もちろん、長崎ならではのグルメも欠かせません。
寄り道しながら、マイペースに歩きましょう。
長崎を代表する商店街の浜町アーケード 石丸文行堂
まずは長崎市内随一の賑わいを見せる浜町アーケードのお店から紹介します。文房具専門店の「石丸文行堂」は1883年創業。
筆記具やノート、ファイル、画材、雑貨など、とにかく品揃えが豊富です。オリジナル文具にも力を入れており、長崎の名産品や観光施設とコラボした商品はお土産にも最適です。
長崎といえば、尻尾の曲がった尾曲がり猫が有名。その尾曲がり猫と長崎のご当地グルメが一緒になったステーショナリー。お土産や贈り物にもぴったりです。
オリジナル商品の中でも注目を集めているのが、日本茶とハーブのソムリエが長崎の美しい景色をイメージしてブレンドした「長崎美景茶」。イチオシは、バタフライピーを使って夜景の青を表現している稲佐山ナイトブルー。他にもグラバー園やランタンフェスティバル、軍艦島の景色を表現したものもあり。おいしいお茶を飲みながら、旅の思い出を語り合う。そんな時間が満喫できます。
他にも、特産品の茂木びわを使ったびわジャムや、アレルギーを持った方に配慮したノンフライのお菓子など、長崎県内のメーカーとコラボした様々な商品が充実しています。観光客はもちろん、地元客も改めて長崎の魅力を再発見するきっかけになりそうです。
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ながさき百貨店
次に訪れたのが、おしゃれなセレクトショップ「ながさき百貨店」。アーケード内からはお店の場所が少し分かりにくかもしれませんが、洋服店「タナカヤ」の奥に位置しています。アーケード側の入口には「ながさき百貨店はなれ」として一部商品が陳列されているので、それを目印にしましょう。
店内に並ぶ商品は、長崎の人気店や注目店のアイテムばかり。一つひとつの商品からつくり手の想いが伝わり、大切な人への贈り物や、自分へのお土産にしたくなります。
パッケージがかわいらしい「長崎スープカレー」は、稲佐山にある観光ホテルの「長崎の新しいご当地グルメを作りたい」という熱意から完成した商品。
20種類のスパイスとハーブを配合した本格派の味わいで、なんとちゃんぽんスープが隠し味に!豚骨・鶏ガラの濃厚なコクと旨味が感じられます。
東彼杵にある人気パン屋「ちわたや」で作られた抹茶バターとほうじ茶バター。抹茶や焙じ茶は農薬不使用または減農薬のもので、添加物を使わずに作った贅沢な一品です。豊かなコクと香りが魅力で、パンとの相性が抜群です。
佐世保の有名菓子店「Little Bake」のお菓子は、ながさき百貨店が長崎市
内では唯一取り扱っています。月に2回タルトやアップルパイも販売中で、地元客から大人気です。
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おしゃれなアイテムが並ぶ雑貨店 winds
今度は素敵な雑貨店へ。路面電車の浜町アーケード駅のすぐ近くにある「winds」は、主に輸入雑貨などを扱うお店。
明るくゆったりとした店内で商品を手に取ることができます。
デザイン性の高いアイテムが多いのも特徴。フランス人アーティスト・ナタリーレテのポーチやハンカチも人気です。
こうした何気ないアイテムはちょっとした贈り物にもチョイスしやすいですね。
便利なグッズも多く、店員の方イチオシなのがカルフォルニア発のエコバッグ「BAGGU」。
テントにも使われる丈夫な素材を使っているので耐久性が抜群で、たくさん荷物を入れても安心です。コンパクトに折りたためるので楽に持ち運べます。
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montresor
先ほどとは雰囲気の異なる雑貨店「montresor」は、主に作家さん手作りの一点モノのアイテムが揃っています。
コンパクトな店内には所狭しと商品が並んでいて、眺めているだけでもワクワクします。
女性だけでなく男性一人で訪れる方や、カップルでお揃いの食器を買っていく方もいるそう。カラフルで個性的な商品が印象的。
こうした穴場的なお店を見つけられるのも、ふらっと商店街を歩く楽しみですね。
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築町商店街の老舗からすみ店を訪ねる 高野屋
次は浜町アーケード入り口から通りを挟んだ先にある、築町商店街へ。
歴史ある公設市場「築町市場」があり、鮮魚店をはじめ、蒲鉾店、鯨店など、まさに長崎のリアルな食文化を体感できる場所です。この地域にある2軒のからすみ店に足を運びました。
1675年創業の「高野屋」は、からすみ店としては最も長い歴史を持つ老舗です。そもそもからすみとは、ボラの卵巣を塩漬けにして干したもの。お酒のつまみとして有名です。
取材時はお歳暮発送のピークということで、店内は大忙し。からすみは通年作っているそうですが、近海でボラが獲れる秋~冬が一番おいしい時期とのこと。
店頭では様々なサイズで販売。自宅で少し試してみたいという人には、作業工程の中で出来た切り落としや、一口サイズがお得でおすすめです。その他、加工品も販売しています。
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小野原本店
高野屋から歩いて数分にある「小野原本店」も老舗のからすみ専門店です。
重厚な本店の建物は、なんと大正15年に建てられたそう。文化庁の登録有形文化財となっています。
からすみの作り方はシンプルなため、塩加減や漬ける時間、干し方の微妙な違いによって店の個性が表れます。
小野原本店のからすみは、塩加減を薄めにし、しっかり時間をかけて干すことで、やや薄味で食べやすくなるよう工夫しています。
「もっとからすみを気軽に食べてほしい」という思いで開発した「からすみパスタオイル」は、茹でた麺にかけるだけでおいしいパスタが堪能できます。サラダやパンの付け合わせとしても相性抜群です。
歴史ある老舗と新しいお店が混じり合う長崎の商店街。まだまだ紹介しきれない魅力が溢れています。ぜひ自分の足で歩き、店主と話しながら、人と人との交流が直接感じられる商店街を楽しみましょう。
※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。
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この記事を書いた人
STLOCAL編集部
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