【体験レポート】eBikeを斜面地の地域行事に活用してみた。/ サイクリスト向けスポットに寄り道してみた。
公開日:2022/1/16最終更新日:2022/1/16東山手・南山手
つくる邸の住人、森です。
「坂のまち×eBike(電動アシスト自転車)で広がるライフスタイル日記」というテーマでスタートしたこの連載記事。今回は、普段僕たちが行っている斜面地での地域活動にeBikeを導入してみた試みと、近所で見つけたサイクリスト向けの穴場スポットをご紹介します。
電動自転車で地域の伝統行事をスムーズに遂行せよ
車よりも小回りが利いて、徒歩よりも斜面地の移動が楽々なeBike。僕がレンタルしているベネリは、デザインもおしゃれで気分も上がる相棒!
そんな頼れる相棒を、つくる邸が暮らす地域の活動に活用できれば、もっと斜面地ライフは快適なものになるはずです。今回は、この夏の地域行事で実際に自転車を活用してみた体験レポートを記事にしてみたいと思います。
僕たちつくる邸の住人は、毎年夏の時期になると、とある長崎の伝統行事に参画します。その行事は、お盆の「精霊流し」です!
亡くなった方の初盆を弔うための精霊舟を作り、舟を曳いて街を練り歩きながら、爆竹や花火を鳴らしてにぎわう、かなり独特な長崎の夏の風物詩。
通常は各家庭の中で精霊舟を用意しますが、地域で製作される「もやい舟」にそれを託すこともあるのです。
つくる邸がある浪の平地区でももやい舟を製作しており、僕たちも地域行事の担い手として舟の製作や精霊流しに取り組んでいます!
実施にあたって、もやい舟に乗せたい方を募るために、「今年ももやい舟を作りますよ」というお知らせを地域に発信しなければなりません。ということで、各自治会の掲示板に、ポスターを貼らせていただくことに。
ところが、ここでこのポスター掲示作業を甘くみていたことに気づきます……。
浪の平地区は、全部で7つの町から成り立っています。
浪の平町、小曽根町、古河町、南山手町、東琴平1丁目、東琴平2丁目、西琴平町があり、その町ごとに数カ所ずつの掲示板があるのです。
さらに、ここは長崎の坂の町。アップダウンは避けて通れない、過酷な地形です。(時期は、7月末の猛暑……)
本当は連合自治会などで事前に各自治会長さんへポスターをお配りして、それぞれ貼っていただくようにお願いしています。
ですが、今回はそのタイミングを逃してしまい、自分たちでやるしかありません。
そこで!
今こそ、eBikeの出番!
つくる邸・住人の岩本くんと手分けをして、ポスター貼りに活用してみました!
早速、出発!
めぐる場所はコチラ。
もやい舟の製作指導をしてくれる連合自治会長さんより、「これを参考にするのじゃ」と渡された各町の掲示板の数が書かれたメモ紙だけが頼りです。(口調は必ずしもこの通りではありませんが、限りなく近いです)
早速、出発!
記憶をたどりながら、自転車でスイスイと掲示板を巡っていきました。
坂を下って平地から攻めて行ったり、途中で一時的に駐輪して階段を登って行ったり…。
なかなかハードでしたが、やはりベネリのおかげで効率よく巡回できました!
掲示板を発見しては、次々に貼っていきます。歩いて周っていたらと考えるとゾッとしますが、午前中からお昼までに終わらせることができました!
地域活動も楽な仕事ではありません。賢くこなさないと、ですね。
eBikeのおかげで、斜面地ライフも地域活動も、笑顔で乗り切ることができました!
サイクリスト向けスポット:HOSTEL DOCKHOUSE
さて、ポスター貼りもひと段落。つくる邸がある地域から少し南の古河町あたりまでやってきました。ここまで来たけど、もう掲示板も見当たらないみたいです。
せっかくなので、周辺を散策することに。街中のほうに行くことはあっても、中心部とは反対側のこちら側にはあまり来る機会がありません。
でも、今日はeBikeに乗っているので、気軽に冒険できちゃいます!普段の移動が快適になるだけでなく、あまり足が向かない場所にあえて行ってみようかなという気分にさせてくれるのも、電動自転車ライフのメリットかもしれません。
すると、見えてきたのがコチラ。
海に向かって、線路のようなものが伸びています。ここは、通称「ソロバンドック」。
正式名称は「小菅修船場跡」です。日本で最初の近代的ドックであり、船を曳きあげるための線路がそろばんのように見えることから、地元では「ソロバンドック」という呼び名で親しまれています。
世界遺産にも登録されているこの場所ですが、住宅街の中にこんな歴史的な財産が残っているところが長崎らしいですね。
そんな「ソロバンドック」を散策するついでに、ひと休みしたくなりませんか?僕はポスター貼りで地域を走り回ったおかげでヘトヘトです。
そこで、自転車でめぐっている最中に見つけた穴場のスポットをご紹介。
コチラ、「HOSTEL DOCKHOUSE」です。
ソロバンドックを望むロケーションで、古民家をサイクリスト向けの施設にリノベーションさせた施設となっています。
そう、実はここ、市内中心部から野母崎方面へとサイクリングで向かうコースの沿道にあるのです。車だと戸町トンネルを通りますが、歩行者などは危険なため通ることができません。よって、このトンネルを迂回する時に、ドックハウスの前を通過するようになっています。
宿泊できる2階のスペースは、2段ベッドが3台と、簡易ベッドが2人分あり、最大で8人まで宿泊できます。
実はコチラ、一棟貸しのスタイル。サイクリストが仲間内で利用したり、家族連れや外国人ゲストが利用したりなど、幅広く対応しています。
ここが穴場である理由は、この2階からの眺め!
停泊するクルーザーの向こうには、長崎港を行き交うフェリーが見えます。この角度は新鮮…!夏祭りの花火も、特等席で眺められるみたいです。
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サイクリスト向けスポット:コワーキング喫茶 ヒゲとハゲ
今日はちょっと立ち寄っただけなので、宿泊することはありませんが、もちろんそれでも大丈夫。1階部分がカフェ利用できる空間となっており、10月からの本格スタートに向けて現在改装中でした。
ところどころに古民家らしさを残しながら、落ち着きのあるおしゃれな空間でした。照明にはイカ釣り漁船などで使用される電球が使われていたりと、海や船をイメージさせるデザインのこだわりもありました。
ここは、「コワーキング喫茶 ヒゲとハゲ」という名前の場所になる予定とのこと…!
長居歓迎な作業場として使えるようなカフェ空間になるそうです。クリエイターやエンジニアの人たちが集まり、繋がりが生まれるような場所を目指して運営していく方針です。運営しているスタッフさんとも楽しく会話することができますよ!
愛用の自転車は、建物の前のラックにかけることができるので、自転車でここまでやってきて、コワーキングスペースとして活用するのもいいですね。
HOSTEL DOCKHOUSEの詳細はこちら
eBikeのおかげで、自転車ユーザーに優しい素敵な場所を発見することができました。場所もつくる邸の近所なので、ぜひこれからも利用したいです。
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この記事を書いた人
つくる邸
坂暮らしの案内人
斜面地にある空き家を改装し、シェアハウス兼オープンスペースとして活用・運営中。長崎の居留地・南山手の暮らしを通して、地域の魅力を発信しています。風景やライフスタイル、何気ないご近所付き合いから町を支える地域コミュニティまで、日々感じている斜面地の暮らしぶりを住人目線でおすそ分けします。
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