【長崎・五島】岐宿・三井楽の絶景と、地元の定番お参りコース「はっかさん」
2023/2/24 公開
岐宿・三井楽
今回は五島市三井楽町貝津地区の貝津神社や、地元で「はっかさん」と呼ばれているお参りコース、集落を一望できる絶景スポットなどを紹介します。
貝津神社の正月行事は県無形民俗文化財
魚籃(ぎょらん)観音展望所から見た貝津港。左奥に見えるのは嵯峨島
五島市中心部から国道384号を車で45分。
海に向かって車を走らせると、嵯峨島への定期船が発着する貝津港が見えてきました。
港近くには1706年に創建された貝津神社があります。
貝津神社で正月に奉納される「貝津の獅子駒舞(ししこままい)」は、県の無形民俗文化財に指定されています。
三井楽町郷土誌によると、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れた神話に由来。
猿田彦が襲いかかる獅子を手なずけ、舞を奉納する姿を表しているそうです。
貝津神社近くには自然石と小さな石碑をまつった場所があります。
16世紀初めに反乱を起こして自刃した玉之浦納の妻の墓といわれています。
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「はっかさん」と呼ばれる貝津八十八ケ所
港を見下ろす高台に、地元で「はっかさん」と呼ばれる貝津八十八ケ所があると聞き行ってみました。
神社から車で5分ほど行くと「高浜万葉植物公園」「貝津八十八ケ所」と書かれた看板が。
ここから入り雑木林を上って行くと、低い石積みに囲まれた薬師如来や釈迦如来、不動明王など88体の石仏がまつられていました。
三井楽町郷土誌には、「1923年に広島から移住した人が発起人となって、貝津住民がお金を出し金比羅神社の周囲に八十八体の石仏を建てた」と記載されています。
弘法大師の命日には地区の主婦たちが掃除や「お接待」をするそうです。1巡り30分ほど
1991年に高浜万葉植物公園として整備された展望台。五島を代表するビーチの高浜海水浴場や嵯峨島、貝津集落を一望できる絶景スポットです
眼下には高浜海水浴場が広がります
金比羅神社
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魚籃観音からの景色は壮大なパノラマ
道を挟んで魚籃観音が海を見下ろす展望所へ。
観音像は魚の入った籠を胸に抱いていました。
これは地元のブリ大敷網の網元だった松下庄吉が、大漁祈願、航海安全を願って1955年に建立したもの。
展望所からは360°の壮大なパノラマを見渡すことができます。
以上、とっとってmotto!編集部でした。
※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。
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