【佐世保の隠れたおすすめスポット】佐世保朝市とおしゃれカフェ・スイーツ店を堪能♪♪
公開日:2023/5/30最終更新日:2023/5/30佐世保市街地
新鮮な魚が集まる佐世保朝市周辺の万津町は、まさに港町らしい景色が広がるエリア。周辺には個性派のオシャレなお店が続々と登場し、市場のイメージにとらわれない、若者の注目を集めるスポットでもあります。アーケードで有名な四ヶ町、大型商業施設のある五番街に続く、小さな商いの街である万町は「万津6区」の愛称でも親しまれる場所。今回は朝市や併設されたスーパーの他、思わず写真に撮りたくなる素敵なメニューや店構えのお店を紹介します。どれも徒歩5分圏内と近い距離にあるので、寄り道がてら気軽に立ち寄ってみましょう。
獲れたて海の幸をおいしく・安く購入できる場所
早朝から多くの人で賑わう「佐世保朝市」は、まさに万津町のシンボル。その歴史は戦前までさかのぼります。昭和46年になると万津町に移転して、敷地内に各店舗が売り場を広げる露店スタイルが定着。午前3時から販売が開始され、7時頃にはある程度魚が売り捌かれていきます。
朝市と聞くとなかなか一般の人は入りづらいイメージかもしれませんが、毎月第2・4土曜日の6時30分からは一般客に向けた「せり市」が開催されています。せりにかけられる商品は魚だけではなく、青果や漬物など多種多様。獲れたて新鮮な魚をお得に購入できるチャンスです。
朝市の営業は9時までとかなり早朝ですが、併設された業務スーパー「朝市フードセンター」は日中空いているので利用しやすくオススメです。運営している下田商事は、もともと食品の卸会社。生鮮食品だけではなく、お菓子や日用品など扱う商品の種類が豊富で、どれもお得な値段かつビッグサイズなものが多いのも特徴です。
市場併設とあって、とにかく鮮魚コーナーには自信があります。その日水揚げされた新鮮な魚を直接仕入れて販売しているので、他店ではありえないような格安設定です。
特に一匹まるまるパックに入った魚は驚くような安さ!近隣の料理人たちが早朝にやってくるのも納得です。そんなプロ品質の魚を、一般の人でも購入できるのは嬉しいですね。
店内にはテナントとして、西彼町の精肉店「黒牛」が店舗を構えています。自慢の長崎和牛をはじめとする新鮮なお肉だけではなく、コロッケや唐揚げなどのお惣菜も用意。ちょっとしたおかずにもぴったりのサイズ感です。魚目当てで足を運んでも、ついつい目移りしてしまうお店です。
ちなみに店舗の入口外には、テレビで取り上げられるなど大人気の「松浦アジフライ」の自動販売機が設置されています。冷凍されたアジフライをいつでも購入可能。もちろんアジは市場で仕入れたもので、自社で一匹ずつ丁寧に加工したものを冷凍しています。絶品アジフライをお家で手軽に楽しめるとあって、この自販機目当てに訪れる人も多いとか。地元の新鮮な魚を手に入れるなら「朝市フードセンター」は外せないお店です。
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和モダンな佇まいの隠れ家的ケーキ屋さん
ここからは万津町にあるオシャレなお店を紹介します。和モダンな外観の「サイエンスパティスリーササ」は2018年にオープン。佐世保市内で居酒屋「ささいずみ」などを展開するグループ会社が運営するケーキ屋さんです。
もともと居酒屋などで提供していたスイーツが評判で、新たに製造拠点を設ける流れで店舗も併設。店名の「サイエンス」には、お菓子作りの基本となる素材合わせの温度や湿度、時間へのこだわりが込められています。店内はアンティークな和風家具や落ち着いた照明が特徴的。真ん中の畳敷きの腰掛けやテーブル、カウンター席はイートインスペースとして利用できます。
「サイエンスパティスリーササ」が大切にしているのは、日常や暮らしに寄り添うお菓子です。ショーケースに並ぶケーキは季節感を取り入れつつ、あくまでベーシックなものが中心。奇抜な盛り付けや色、味で勝負するのではなく、生地やカスタード、クリームといった基本となる部分のおいしさにこだわり抜いています。
そんな姿勢が一番伝わりやすいのが「シャンティ・フレーズ」490円。シンプルなショートケーキのようですが、ふわりとした生地やクリームが抜群。高さもあって大きめですが、パクパク食べ進められるおいしさです。
タルトも充実しており「タルト・オ・バナーヌ」430円は通年販売している定番人気。他にも季節限定でイチゴやイチジクなどを使用したタルトも店頭に並びます。
オシャレな「キャラメル・ノア」590円は滑らかな甘さと香ばしさが魅力的。ちょっとした手土産や自分へのご褒美として選びたくなります。
ケーキだけではなく焼き菓子も人気。中でも売り出し中なのが、なんともゆるいパッケージデザインが特徴的な「ガレットサセボンヌ」。イラストは店長・鴨川さんの直筆で、商品への思い入れも人一倍あります。「日本でも有名なフランス伝統菓子のガレット・ブルトンヌがベースとなっていますが、より親しみやすい味にするため、甘みを加えて甘塩っぱいおいしさに仕上げています。新しい佐世保の名物になってほしいという気持ちを込めて“サセボンヌ”という名前にしました」。
オープンから約5年経ち、徐々に常連客も増えていると鴨川さんは話します。「常連客の中には、毎月決まって畳のイートインスペースでケーキを召し上がられるお年寄りの方もいます。今後もベーシックなお菓子のおいしさを追求し続けたいです」。
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佐世保の若者が集うハイセンスなカフェ
次にご紹介するのは、住宅が並ぶ通りに店を構えるとってもオシャレなカフェ・ショップ「RE PORT」。すでに外観からして素敵ですが…。
店内も魅力的です!空間のイメージのもとになったのは、港町の佐世保。コンクリート打ちっぱなしの壁や天井は重工業を、青い絨毯は海を表しているそう。本棚にはアートや街づくり、地元の佐世保に関する本などが置かれています。
もちろん充実したメニューも人気の理由。ランチの「海老とチキンのレモンカレー」1,100円には地元食材を使用。スパイス感がありつつ、レモンステーキを思わせるあっさりとした味わいです。
そしてSNS映え間違いなしのスイーツとして人気なのが、デザートの「季節のシフォンケーキ」660円〜。取材時は旬のイチゴが加わり、甘酸っぱいおいしさです。インパクトのあるサイズ感ですが、女性でもペロリといただけます。
ドリンクメニューも豊富で、コーヒーや紅茶といった定番だけではなく、自家製の「塩ミルクオーレ(バナナ)」660円が一押し。平戸の釜炊き塩を使用することで、甘みと程よい塩味が合わさったクセになるおいしさを実現しました。
お店を運営している一般社団法人「REPORT SASEBO」は、まちを楽しむ有志が集まった団体。地元の魅力を再編集・再発信するいろんなイベントや企画に取り組んでおり「RE PORT」が会場になることも。単なるオシャレスポットに収まらない、佐世保のワクワクする動きの起点になるようなお店です。今後は春ごろに一部店舗内やメニューをリニューアル予定。さらなる進化に期待が高まります!ちなみに2021年には、近隣の古マンションをリノベーションしたサウナ付きマイクロホテル「RE SORT」もオープン。佐世保のリアルなまちの空気感を味わうのにピッタリの宿泊施設です。
他にも万津6区には、店主のカラーが表れた個性的なお店がたくさんあります。港町を散歩しながら、いろんなヒト・モノ・グルメとの出会いを堪能してはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
藤本編集局 藤本明宏
ライター
長崎県在住のライター・インタビュアーです。人とまっすぐ向き合い、心のこもった文章を書いていきたいと思います。また普段から、インタビューで長く、ゆっくりと話を深めることに意識を向けています。
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