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【まちあるき】松浦鉄道「小浦駅」周辺を巡る

公開日:2023/6/6最終更新日:2023/6/6
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松浦鉄道沿線

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佐世保駅から日本最西端の駅・たびら平戸口を繋ぎ、佐賀県の有田・伊万里へと向かう松浦鉄道。県北地域に密着したローカル路線で、沿線にはのどかな風景が広がります。気ままに列車旅を楽しみながら、せっかくなら駅周辺をまちあるきしてみましょう。今回は北松浦郡佐々町にある、松浦鉄道「小浦駅」周辺を散策。穏やかな佐々川を渡った先には、オシャレなコーヒースタンドや、本格派の中国料理店、地元に根付いたお菓子屋さんが待っています。マイペースに寄り道しながら、おいしいグルメを堪能。ローカルな魅力が詰まったまちあるきを楽しめます。

のどかな無人駅から旅はスタート

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小浦駅は佐世保駅から乗車して16番目の駅。40分程度で到着します。佐々川に沿って進む線路の途中にある無人駅で、見晴らしの良い景色が広がります。
佐世保からの進行方向の右側が住宅街、左側が多目的グラウンドという場所で、近くの広々とした公園では親子が遊んでいました。
駅舎には、地元の佐々中学校美術部の生徒たちが描いた絵が飾られています。
のどかな風景に思わず時間を忘れてしまいそうですが、まだまだ旅は始まったばかり。駅の裏側から線路を越えて進み、川の反対側に向かいます。

看板・塗装会社が営む、交流拠点のコーヒースタンド

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最初に訪れたのは、木目が美しいなんともオシャレな外観が目を引くコーヒースタンド「KiDAGallery」。こちらは地元の看板・塗装会社の木田塗装プラスが営むお店です。倉庫だった場所を活用しようと、2014年にオープンしました。
もともと内装や木工製品を手掛けていたこともあり、自分たちで協力してリフォームしたそう。店内にも木をふんだんに使用し、木目の表情が素敵な空間を演出しています。ドリンク片手に長居する方も多いそうです。
スペシャルティコーヒーやカフェラテをはじめ、多種多様なドリンクメニューを揃えています。「少しでも会社のことを知ってほしいと始めたので、私自身、飲食店は全くの未経験からです」と笑う店長の木田祐子さんですが、今ではラテアートもお手のもの。季節限定メニューも積極的に考案しています。
ドリンクと一緒に楽しみたい焼き菓子は、近くの世知原町に店を構える老舗「冨重製菓」にわざわざ依頼したオリジナル商品が中心。コーヒーにぴったりのおいしさで、特に焼きドーナツが人気。生地のやさしい甘さが特徴です。
店名の通り、ギャラリーとしても親しまれています。通常は店舗手前が外壁塗装・内装・看板などの相談コーナーになっていますが、ここで作品展示が行われます。過去には地元作家の写真や絵画が飾られました。
さらに店内の一角には、地元のハンドメイド作家さんたちの作品が並ぶ雑貨コーナーも。1枠ごとに貸し出していて、雑貨コーナーをきっかけに作家さん同士が繋がることもあるそう。
「コーヒー目当てのお客さまはもちろん、ギャラリーに展示する方やハンドメイド作家の方など、いろんな人との繋がりに恵まれています」と笑う木田さん。今後も地域の魅力を発信するような拠点として、訪れた人をあたたかく迎えます。

中国の家庭料理を気取らず堪能できる町中華

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KiDAGalleryから徒歩3分程度の距離にあるのが、小佐々の町中華として多くの常連客に愛される「中国家庭厨房 紅燈籠(ほんとんろう)」。2008年にオープンしたお店で、中国の家庭料理をテーマにした本格料理を提供しています。
中国の山西省出身の店主・許建軍さんが、実際に小さい頃から親しんできた料理をベースにメニューを構成。日本人向けに手加減することなく、ニンニクやショウガ、各種スパイスをたっぷりと使った料理がクセになります。そして味の決め手は、山西省の名物でもある黒酢。日本で一般的に売られているものよりかなり濃厚で、酸っぱさよりも奥深い風味が印象的です。わざわざ取り寄せている本場の黒酢は、紅燈籠の料理に欠かせません。
看板メニューの一つが、自家製麺を使ったジャージャン麺とトマト麺を一度に楽しめる「ミックス麺」。よくかき混ぜて食べるのがオススメです。水と小麦粉だけで作った自家製麺はモッチモチ!タレとよく絡んで端が止まりません。そして途中の味変でぜひ試してほしいのが、先ほどご紹介した黒酢。味が一気に引き締まります。
そしてもう一つの看板メニューが、大きな「焼き餃子(モチモチ皮)」です。こちらはテイクアウトでも人気で、ジューシーな皮とタネの旨みが口いっぱいに広がります。ニラのパンチがきいた、これぞ正真正銘の餃子といったおいしさです。
餃子用には通常のタレに加えて、黒酢とスパイスを漬け込んだ黒酢タレ、自家製ラー油を用意。それぞれ組み合わせて自分好みの味を完成させましょう。
「中国に滞在していた方が本場の味を求めて来店し、懐かしいと喜んでくださったことがありますよ」と、同じくお店に立つ妻の朝倉千恵さん。ミックス麺が600円、焼き餃子(モチモチ皮)が450円。どのメニューも手ごろな価格なのは、あくまで中国の日常の料理を楽しんでほしいから。いつまでも小佐々で続いてほしい町中華です。

懐かしいお菓子屋さんでお土産を購入

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せっかくならと帰りがけに、紅燈籠の道向かいにあるお菓子屋さんにも立ち寄りました。「菓子厨房Kanoya」はケーキ・焼き菓子の専門店。東京で修行されたオーナーが地元にUターンしてオープンしたお店です。
地元産の卵やフルーツなど材料にこだわったケーキが人気ですが、今回はまちあるきの道中ということで、焼き菓子を購入しました。キュートなイラストが描かれた「ママンマドレーヌ」は持ち帰りやすいサイズ感。期待が高まります。
一口食べると、やさしい甘さがふわりと感じられます。マドレーヌの香ばしさがどこか懐かしく、おやつにちょうど良い焼き菓子です。年齢問わず誰からも愛されるおいしさだと思います。
再び川沿いを歩き、小浦駅に戻ってきました。今回訪れたのは、どれも地元密着のあたたかさがありながら、他にはない看板メニューや魅力に溢れていたお店ばかり。今後も松浦鉄道沿線のまちあるきを通して、ローカルな場所・人の魅力をお伝えしていきます。

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この記事を書いた人

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藤本編集局 藤本明宏

ライター

長崎県在住のライター・インタビュアーです。人とまっすぐ向き合い、心のこもった文章を書いていきたいと思います。また普段から、インタビューで長く、ゆっくりと話を深めることに意識を向けています。

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