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長崎の「ネオ観光案内所」HUBs Ishibashiとは?

2023/12/20 公開

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東山手・南山手

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グラバー園や大浦天主堂がある長崎屈指の観光地、長崎居留地エリアに新しく誕生した「ネオ観光案内所」HUBs Ishibashi。今回、施設を運営するまちづくり団「55HUBs」代表の岩本諭さんに、設立の経緯や地域への想いなど、お話を伺いました。

HUBs Ishibashi とは?

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HUBs Ishibashiを運営する「55HUBs」代表の岩本諭さん

ーHUBs Ishibashi について教えてください。
 
HUBs Ishibashiは、長崎の一大観光地である長崎居留地エリアに新しくできた観光案内所です。コンセプトは「人と地域をつなぐ『関係案内所』」で、地元の個性豊かなボランティアガイドが、地域の様々な魅力をご紹介しています。


長崎居留地エリアは、二つの世界遺産がある長崎屈指の観光地
 
ー 長崎居留地とは、どんなエリアですか?
 
長崎居留地は、幕末、日本が鎖国を解き開国した際に、外国人居留地として整備されたエリアです。かつては、貿易商をはじめとする数多くの外国人の方々が暮らしていました。今では、多い時で年間100万人以上の方が訪れる長崎屈指の観光地となっており、大浦天主堂(国宝・世界遺産)や旧グラバー住宅(世界遺産)があることでも知られています。また、この地域は観光地であると同時に、多くの斜面住宅地があり、地元の方々が暮らす生活の場でもあります。

観光案内所を作った理由

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ご自身も長崎居留地エリアに暮らす岩本さん

ー なぜ、この場所に観光案内所を作ろうと思ったのでしょうか。 
 長崎居留地は、長崎を代表する観光地であるにも関わらず、これまで観光案内所がありませんでした。残念ながら、観光客の多くは、有名な観光名所を見るだけで、すぐに帰ってしまう状況だったんです。
 
けれど、長崎居留地には、大浦天主堂やグラバー園といった観光名所などの「もの」以外にも、「ひと」や「こと」の魅力が、たくさんあります。
 
例えば、「ひと」で言えば、まちづくりに情熱を注ぐ人、地域愛に満ち溢れたまちあるきガイドの方、洋館を活用し新たな取り組みを始めた若者など、ユニークなひとがたくさんこの地域に暮らしています。「こと」で言えば、地域コミュニティのつながりや、「長崎居留地まつり」や「孔子祭」など、この地域で長く続くお祭りがあります。
 
これまで長崎居留地には、来訪された方々が地域のユニークな「ひと」「こと」「もの」の魅力につながる拠点がありませんでした。「ないのであれば、自分たちで作ろう!」ということで、今回、有志のメンバーで観光案内所を立ち上げることになったんです。

長崎居留地エリアから港を眺める
 
加えて、長崎居留地は、今、大きな課題も抱えています。新型コロナウイルスの影響もあり、観光は厳しい状況が続いています。また、斜面住宅地は、不便さや少子高齢化のあおりを受けて、人口減少が進んでいます。
 
実は、私は元々大分県の出身で、大学進学を機に長崎へ、そしてこの長崎居留地へ移り住んできました。その時に、多くの方にお世話になり、本当によくしていただいたんですね。
 
地域の先輩たちが親切にしてくれたように、今度は自分が、長崎居留地を訪れる人たちに、この地域の良さ・暮らしの魅力を丁寧に伝えていきたいと思っています。この活動を通じて、少しでも地域の皆さんに恩返しができれば嬉しいです。

「顔が見える」お土産たち

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長崎居留地にまつわるお土産がたくさん

ー HUBs Ishibashiには、お土産や喫茶コーナーもあるそうですね。
 
お土産は、長崎居留地の人が作ったものだったり、僕らの友人・知人が携わったものだったり、生産者の顔が見えるというか(笑)、お土産の先にいる「ひと」を紹介できるようなものをメインで揃えています。

地元のお店のコーヒーとお茶を提供

セルフ喫茶のコーナーも同様で、ここで提供しているコーヒーとお茶は、僕らとつながりのあるお店のものを使用しています。お客さんにはよく「ぜひ、お店の方にも遊びに行ってみてくださいね」と紹介しています。

長崎のお酒で人と繋がる

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「角打ちやってます!」

ー 最近は、お酒の提供も始めたのだとか。
 
はい、長崎県産酒の販売に加え、角打ちスタイルでのお酒の提供も始めました。これがなかなか好評で、多くの方に楽しんでいただいています。長崎で作られたクラフトビールや焼酎などもご用意しているので、ぜひ飲んでみてほしいです。
 
「長崎崎県産酒まつり」というイベントの日にもお邪魔してみました


イチオシは「せんべろセット」


また、定期的にイベントも開催しています。先日開催した「長崎県産酒まつり」では、地元の方、観光で来られた方など、たくさんの方にお越しいただき大盛況でした。長崎のお酒を介して、人と人とが自然につながり、楽しい場がつくれたかなと思っています。

今後の展望

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オープンして半年。有志で作り上げた観光案内所

ー 今後の展望を教えてください。
 
オープンから半年が経ち、徐々にですが、観光案内所としての基盤が整ってきました。地域の方が遊びに来てくれたり、暖かく支えてくださったりもしています。なので、これからは、もっともっとたくさん外からお客さんを呼び込み、この地域の「ひと」「こと」「もの」の魅力をお伝えしたいと思っています。
 
今後は「どこに行けば、誰と会えるかが分かる」ような、人を軸にした地域のマップを作成する予定です。マップは一例ですが、より地域を深く楽しめる仕組みを、これからもどんどん作ろうと思います。
 
 
長崎居留地観光の前には、ぜひHUBs Ishibashiへ!

将来的には、HUBs Ishibashiを通じて、来訪者と地域とのつながりを育むことで、「見て終わり」の観光地から「また来たい」「遠くにいても関わってみたい」と思ってもらえるような長崎居留地を作っていきたいと思っています。皆さんぜひ、HUBs Ishibashiに遊びに来てくださいね!

この記事で紹介したスポット

この記事を書いた人

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品川 正之介

Youtuber/Podcaster

1991年生まれ、神奈川県横浜市出身。大学卒業後、プラントエンジニアリング会社で約2年、IT系スタートアップで約3年働いた後、2020年2月に東京から長崎(長崎市)へ移住。現在は「外から来た人の目線で、長崎の魅力を掘り起こし、伝え、生かす」をテーマに、Podcast(「ながさきラジオ」)やYouTube(「長崎暮らし」)での情報発信を行う。口癖は「長崎は銀河系で一番面白い」。

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