label-miru
label-kau

個性溢れる「独立系書店」を巡ろう!Part.2

common-location_gr

新大工町・鳴滝・諏訪神社

https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1?t=17203517005087
https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1?t=17203517005087
shadow

こんにちは!出島町の書店・BOOKSライデンの前田です。

私は2021年7月、書店を開くために長崎へやってきた移住者です。長崎が大好きな私ですが、一方で本も大好き。近頃日本では出版不況の煽りを受け書店の数が年々減少しているのですが、実はここ最近小さい規模ではあるものの、個人や出版社がこだわりを持って経営する「独立系書店」と呼ばれるタイプの書店が増えており注目されつつあります。

前回は繁華街の中島川エリアに位置する2つの独立系書店をご紹介しましたが、今回はその北、下町の雰囲気を残す新大工・鳴滝エリアに位置する本屋ウニとスカッシュさんをご紹介します!

蛍茶屋の裏路地に広がる本の世界

https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1369/1?t=17203517002294
https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1369/1?t=17203517002294
shadow

今回ご紹介するのは本屋ウニとスカッシュさん。店名から、どこか不思議な空気を感じさせる本屋さんです。さて、長崎電気軌道の終着駅である蛍茶屋電停にやってきました。今日ご紹介する本屋ウニとスカッシュさん、略してウニスカさんはここから徒歩1分、表通りから一本隣の通りにあります。では店内に入ってみましょう。

 


 


計約40平米の店内は、主に新刊書籍と雑貨を販売する1階フロアと古本販売とイベントを行う2階フロアで構成されています。新刊古本合わせて約2,000冊の本が並び、特に新刊コーナーは店主の河原さんの個性が色濃く反映されています。当店や前回ご紹介したブック船長さん、ひとやすみ書店さんとも異なる、小説やエッセイ、絵本などが多い棚となっています。

#本が好きになる本屋さん

https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1370/1?t=17203517002294
https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1370/1?t=17203517002294
shadow

店主の河原さんは全国チェーンの書店に勤めていた元書店員さん。40歳の節目に何か新しいことに挑戦したいと自身のお店を開くことを決意。路面電車の電停付近に狙いを定め物件を探した結果、2021年2月に蛍茶屋のこの場所で本屋ウニとスカッシュをオープンしました。蛍茶屋は古くからたくさんの人たちが暮らすエリアですが、そのような長崎市民の生活を感じることができる場所であることを河原さん自身も気に入っているそう。



では本を仕入れる際のポイントは何なのか。伺ったところずばり「ビビッときた本」だそうです。自分が気になる本はお客様も気になるはず!と考えて一冊一冊丁寧に入荷しています。

 


またウニスカさんの大事にしていることは「本を好きになる本屋さん」であること。

読書の習慣がない人にとって本は敷居の高いものとして捉えられがちですが、実はもっとみんなそれぞれが自由に楽しんでも良いものなのではないか。そんな思いから「こういう本が家にあったらいいな」「こういう本をあの人に渡したら喜びそう」というようにフランクに親しんで欲しいそう。ということで店内には本以外の雑貨もたくさん取り揃えています。そこから本を好きになってもらえたらと河原さんは言います。



そんな雑貨の人気商品は、長崎くんちの衣装を着たキューピー人形、通称「おくんちキューピー」だそう。こちらは観光客の人たちだけでなく地元の人たちにも大人気!他店ではなかなかゲットできないレア商品ですよ!

#県内屈指の品揃え?ZINEの魅力を知ってほしい

https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1371/1?t=17203517002294
https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1371/1?t=17203517002294
shadow

ウニスカさんと言えばZINEの品揃えが多いことも特徴の一つ。県内屈指の品揃えを誇ります。ZINEとは一般書籍とは異なりクリエイター個人が製作する刊行物のこと。大手の流通網には乗らない分あまり大きく知られることはないのですが、だからこそ作家の自由さや熱量が籠っていて、そこが魅力なんだと河原さんは言います。




人気のZINEについて伺ってみると、女性3人組文芸ユニット・るるるるんによる小説集『るるるるん Vol.4-付箋-』とのこと。この『るるるるん』には面白いエピソードがあって、ウニスカさんで売られている『るるるるん』を読んだ長崎の若者たち3人組が文芸ユニットという存在を知り、自分たちもやってみようとユニット・Decchiを結成。長崎をおもしろおかしく知ってもらおうと、長崎にまつわるでっち(Decchi)上げのお話をZINEとして刊行するようになりました。まさにウニスカさんが街のつながりを生む拠点となったお話です。

#2月の名物行事?「UNI ×MAKI ZINE」

https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1372/1?t=17203517004858
https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/contents/2394/1372/1?t=17203517004858
shadow


ウニスカさんでは創立月である毎年2月に佐賀でZINEの製本と販売を手掛けるmakijaku製作室さんとの合同イベント「UNI ×MAKI ZINE(ウニマキジン)」を開催しています。ZINEの魅力を知ってもらおうと、お客様たち自身がZINEを作り値段をつけて販売してみようというこの企画。過去2回行い、いずれも大盛況!長崎に関連したZINEもたくさん製作、販売されたとか。このシーズンに訪れると長崎住民による、熱量溢れるZINEに出くわす可能性大ですよ!


以上、本屋ウニとスカッシュさんをご紹介しました。ウニスカさんは雑貨とZINEの多さからも伝わる通り、普段あまり本を読まない人にとっても本を手に取るきっかけになりうるお店。読まない人こそ楽しめる要素がてんこ盛りです。店主の河原さんの気さくな人柄もあり、訪れる人みんなが笑顔になれる空間です。是非とも固定観念を捨て、ウニスカさんを訪れてみてください!

詳しく見る

この記事で紹介したスポット

この記事を書いた人

https://d3ufri3nvnsbrn.cloudfront.net/images/authors/5.jpg?t=17203517005087

前田侑也

書店・BOOKSライデン店主

大阪府堺市出身。1992年生まれ。東京・大阪でITエンジニアとして働き、夢で あった本屋を開くため2021年7月長崎に移住。同年11月、出島町に本屋「BOOKS ライデン」を開業し現在に至る。趣味は読書と居酒屋探索。

Copyright © ZENRIN CO., LTD. All Rights Reserved.
STLOCALとは、旅するあなたに、 そのまちでのとっておきの過ごし方をご提案するサービスです
写真提供:長崎県観光連盟写真・記事提供:公益財団法人佐世保観光コンベンション協会
教会の写真掲載に当たっては大司教区の許可をいただいています。
当ウェブサイトの各ページのテキスト・画像の無断転載・複製を固くお断りします。
common-warn_cookie

このサイトではサービス向上のため、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」でCookie等を利用しており、サイト訪問者の情報をツール提供事業者へ送信しています。詳しくはこちら

logo_walk_text