【佐世保市街地⇔江迎町3時間ドライブコース】あなたを優しく包み込んでくれる、静かな癒しの旅へ。
2023/12/25 公開
佐世保近郊
佐世保市北西部のまち、平戸往還の宿場町として栄えた江迎町。平戸藩主が参勤交代の際に宿泊したとされる本陣屋敷や調度品の一部が現存しており、一般公開されています。
そんな歴史のドラマにふれられる江迎町には、脈々と守り継がれてきた酒造や地元産の恵みを活かした最新のグルメやスイーツを提供する飲食店など、時代を超えた“おもてなし”があふれています。
滋養たっぷりな地元食材のパワーとおもてなしをいただきます!
江迎町のランチ&ショッピングスポットとして人気なのが、恢復食堂OTAYA。店名の恢復(かいふく)には、町を盛り上げ、食事で人を元気にしたいという想いが込められています。
不定期で開かれる野菜市や雑貨市をはじめ季節のイベントも開催され、町おこしの拠点の1つにもなっているんですよ。
築100年の精米所跡の建物をリノベーションした趣のある店内には、天井や梁が当時のまま残されていてタイムスリップしたような気分に。
テーブル席に加え、子連れにうれしい小上がり席もあります。
緑のお庭を眺めながらゆったりとした時間を過ごしましょう。
提供される料理やスイーツは、江迎町の老舗「潜龍酒造」の塩麹や甘酒、地元食材が使用されており、どれも滋養あふれるおいしさです。
江迎の味菜自然村で丹精込めて育てられた放牧豚を使った自慢の逸品「自然豚の生姜焼き丼」。しっかりとした歯ごたえのお肉は、噛むごとに味わいが口の中に広がります!
たっぷりの野菜と、ネギと糸唐辛子と一緒にほおばって幸せを噛みしめてください。
メニューのほとんどは、町のお母さんたちの手作りです。
今回いただいたお料理の中で最もヒットしたのは、潜龍酒造の酒粕を使った粕漬け。声が出るほど美味でした(商品化されることを願っています)。
心温まるおもてなしを堪能してください。
お食事のあとは、店内でお買い物を楽しむのも良いですね。地元から国産までセレクトされた加工食品やドリンク、駄菓子などが並びます。
平戸のたねのわ搾油所が作った「飛魚ラー油」。国産菜種油と平戸の特産である飛魚(アゴ)の焼き干しを加えた、色んなお料理に合う万能アイテム!
テイクアウトに、小松菜、キウイ、潜龍酒造の甘酒、豆乳ヨーグルトで仕上げた「恢復スムージー」はいかがでしょう。疲れた体にじんわり効きます。
江迎流のおもてなし、まずは恢復食堂OTAYAからスタートしてみませんか。
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300年超の歴史が育む「江迎の酒」
創業は元禄元年。300年以上、江迎のまちと歩みながら日本酒を造り続けている「潜龍(せんりゅう)酒造」。平戸藩の宿泊の拠点として置かれた本陣に位置しています。
豊かな水と地元の酒米を使った酒づくりは、四季にあわせて人の手で丁寧に行われます。先祖代々、大切に受け継がれてきたその旨さは、素材と職人技の結晶です。
酒造を代表する大吟醸「本陣ふるさと讃歌」は全国的に高い評価を得ているお酒です。新酒鑑評会の最高金賞受賞歴もある、ぜひ一度味わってほしい逸品です。
「本陣 純米吟醸」は、江迎町の契約農家がつくる「山田錦」だけで醸した人気商品。フルーティーさと米の旨みのバランスが良く、飲みやすくて飽きの来ない味が魅力です。
加えてライターのイチオシが、薔薇の香りのする梅酒「ウィリアム アダムス」。自社製造の日本酒に漬け込んだまろやかな味わいの梅酒と、ほんのりとした薔薇の香りがマッチした逸品。
その一口はまさにご褒美時間。普段お酒を飲まない方にもおすすめですよ。
店内奥ではさまざまなお酒を試飲することもできます。ドライブの方はハンドルキーパーのご用意をお忘れなく。松浦鉄道でお越しの方は、思う存分飲み比べてみてくださいね。
お土産におすすめしたいのが、前かけをリメイクしたバッグなどの潜龍酒造オリジナルグッズ。
佐々町を拠点とする作家「サザノコ」デザインのポチ袋やポストカードもあります。思わず友人や家族にプレゼントしたくなる可愛さです!
「潜龍酒造」では、毎年春の4月と秋の10月にはそれぞれ蔵開きが行われ、さまざまな出店やワークショップ、ステージイベントで盛り上がります。
蔵開き期間中には、もと蔵の見学もできます。
向かい側には長崎県指定文化財にも指定されている江迎本陣跡があり、かつてお殿様をおもてなしした空間や調度品を見ることができます(見学は前日までにTELにて要予約、受付は平日のみ)。
宿場町として栄えた江迎町の歴史を感じながら、至福のほろ酔いタイムを過ごしてみてくださいね。
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地元愛たっぷりの、甘いカフェタイム♪
江迎町出身のオーナーパティシエが2007年にオープンした洋菓子店「Strawberry Style(ストロベリースタイル)」は、地元民から観光客までいつも賑わいをみせています。
地元産の新鮮な朝採れ卵やフルーツを使ったケーキや焼き菓子は全部で100種類。ギフトにも対応しているので、お土産だけでなくお祝い事などさまざまなシーンで利用できます。
キッズスペースもあり、お子さま連れでも立ち寄りやすいのがうれしい!
ここの看板スイーツといえば、やはり“苺”。国産の美味しい苺が一年中食べられるのが魅力の1つなんです!
ごろごろいちごと白岳高原有精卵のカスタードクリーム、サクサクとしたパイの「苺のタルト」。
松浦カラフルファームのエディブルフラワーを使った「フラワーガーデンプリン」。アクセサリーのような美しさに心が華やぎます。
カスタードクリーム、ソース、生クリームにフルーツが入ったキュートな「パフェ缶」は、チョコ、いちご、ブルーベリー、マンゴー、キウイの全5種類(2023.8現在)。
長さ52cmのインパクトに驚く「プレミアムロングロールケーキ」。「お誕生日ケーキとしてロールケーキを贈りたい」という声から誕生したそう。
小麦粉の量を最小限に抑え生クリームをたっぷり使うことで、その食感はまるでシルクのよう。新鮮な卵を使った生地のおいしさを前面に出した正統派です。
ソフトクリームや、マイナス30℃の鉄板でつくるコールドパンジェラートも大人気です。人気No.1は、バニラソフト+苺+スポンジ+苺ソースの「苺のショートケーキ」。
期間限定の「至福の生搾りモンブラン」。
購入したケーキは、フリードリンク付きの2階カフェスペースでいただくことができます(別途700円/1時間)。小人(4才~小学生)は350円、3歳未満は無料です。
「Strawberry Style(ストロベリースタイル)」の名前には、「甘くて可愛くて、誰からも愛される苺のようなお店にして、たくさんの人を笑顔にしたい」というオーナーさんの地元愛が満載。
江迎町散策とともに、心癒される甘い時間をどうぞ♪
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この記事を書いた人
山本 千尋
フリーライター
佐世保生まれ在住のライター、演劇人です。地元の興味深いヒトコトモノを夏休みの自由研究のように楽しくて奥深い記事にし、それを本にする生活をしていきたいです。
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