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山本二三が描いた風景を巡ろう!五島百景スタンプラリーのご紹介

公開日:2026/1/30最終更新日:2026/1/29
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五島列島

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『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』『時をかける少女』等、数々の名作アニメーション映画の美術監督として、多くの人々の心に残る風景画を描いてきた山本二三は、10年の歳月をかけ、100点もの故郷・五島の雄大な風景を描きました。

今回、その『五島百景』が描かれたスポットを巡るスタンプラリーを開催します。STLOCALでは作品と解説を掲載していますので、ぜひ作品と景色を共にお楽しみください。山本二三が描いた場所を巡って、あなただけの五島を見つけてみませんか?皆様のご参加をお待ちしています。

スタンプラリーはこちらから

【開催期間】2026年2月4日(水)~3月8日(日)
【スポット】五島市内の全12か所

スタンプラリーのご紹介

山本二三が描いた「五島百景」から厳選した12か所が本スタンプラリーのスポットになります。

【スポット一覧(作品名)】
 ①大波止
 ②福江城(石田城)跡
 ③遠景の堂崎教会
 ④鬼岳から臨む野々切
 ⑤火消しの河童
 ⑥魚津ヶ崎公園のコスモス畑
 ⑦高浜の魚籃観音像
 ⑧高浜と頓泊
 ⑨大瀬崎灯台と椿
 ⑩鬼岳(さんさん富江キャンプ村)
 ⑪江上天主堂
 ⑫武家屋敷 松園邸(山本二三美術館)
※①~⑪のスポットはアプリの位置情報を使用してスタンプを取得することが可能です
※⑫武家屋敷 松園邸(山本二三美術館)のみ山本二三美術館内の二次元コードの読み込みが必要になります。スタンプ取得の際は美術館への入館をお願いしております。

また、取得したスタンプに応じて、プレゼントをご用意しています。当スタンプラリーのオリジナルグッズもご用意しています。プレゼントのお渡しは山本二三美術館のご案内窓口で行います。先着順となりますのでご了承ください。

【プレゼント一覧・条件】
・A賞 オリジナルポストカード:3ヶ所以上のスタンプ取得
・B賞 オリジナルクリアファイル:5ヶ所以上のスタンプ取得
・C賞 壁掛けカレンダーまたは卓上カレンダー:8か所以上のスタンプ取得
・D賞 「五島百景」画集:10ヵ所以上のスタンプ取得

※賞品は先着順となります、数には限りがありますのでご了承ください。
※スタンプラリー期間中の山本二三美術館 休館日:2/9(月)、2/16(月)、2/24(火)、3/2(月)


ここからは、五島百景の各スポットの絵画と山本二三の解説を紹介します。

スポット紹介① 大波止

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【解説】
私は15歳の時、集団就職の為にフェリーでこの大波止から旅立ちました。実は集団就職という言葉にコンプレックスをずっと持っていました。24歳の時に結婚式を五島で上げましたが、恩師や同級生、親戚がたくさん来てくださって公民館は賑やかでした。
「山本家の結婚式が始まります」という村内放送が流れ、それは恥ずかしかったです。
福江市の前は深江市と言っていたそうですが、大型船も停泊できるくらい海の深い大波止です。
この絵は2010年くらいに撮影した写真を参考に描いています。複雑な構図でためらっていました。五島百景が100点に近づいてきた頃、重い腰を上げて描きました。
江戸時代からの名残を見せる波避けの堤防と常備灯は必ず描くと心に決めていましたから、念願が叶って良かったです。
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スポット紹介② 福江城(石田城)跡

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【解説】
幕末最後に建てられた城ですが1872年に改体されて、現在は外堀と搦手門(からめてもん)が残っています。石垣の多さと、石工、穴太衆(あのうしゅう)の見事な石積みの技術に驚きます。石垣には絵より白い皆が沢山ありましたがバランスを取って少し減らしました。
本丸跡に五島高校がありますが、武田鉄也さん主演の映画「刑事物話」のロケ地にもなりました。女優の沢口靖子さんが自転車通学しているシーンで、奥浦の赤い戸岐大橋を渡りこの門に入って行きました。長距離を選爽と移動する気な女子高校生だと思いました。

スポット紹介③ 遠景の堂崎教会

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【解説】
1873年9月に禁教令が廃止となっています。まだ教会はなく、フレノー神父の元に多くの言徒が集まり、12月24日には堂崎で五島初のクリスマスミサが行われたそうです。
現地取材では干潮の時の写真を撮れて運が良かったと思います。堂崎教会の赤茶レンガ隣の黄色壁の家、山桜の薄紫、海の青色のバランスが良く、鬼岳が噴火した際に飛んで落ちて来た岩(コアブロック)の重なり、その構図にも惹かれました。コアブロックは地質学的にも貴重らしいです。良い風景写真はなかなか撮れないので貴重です。

スポット紹介④ 鬼岳から臨む野々切

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【解説】
鬼岳の山頂の西側に狭い道があり、展望台から撮影しました。港の奥が富江です。両親の家は絵の中央あたりで、飛行場が作られた際にうちの畑も供出しています。祖父が開墾した畑で、祖母は「あがの爺ちゃんが手から血を流しながら開墾ばしたと」と教えてくれました。戦時中は野々切の側に陸軍の飛行場があったそうですが、今は野球場になっています。戦後、零式戦闘機が二機放置されていたらしいです。
鬼岳からの取材は何度もしていますが、奥の山々が霞み、形がはっきりしないことも多かったです。この絵の資料写真を撮影した日は位置も良く、遠くまではっきりと見えました。

スポット紹介⑤ 火消しの河童

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【解説】
私が小学生の頃、福江大火災は大きな被害を出し、10kmくらい離れた野々切町の私の家からも夜空が真っ赤に見えました。
昔、江戸大火災がおきた時に五島藩の屋敷から大勢の河童が現れて消火に協力したという伝承があるそうです。そのことから火災が起きぬよう祈願して、水天宮の火消し河童が建立されたそうです。
私が子供の頃は「この辺りの川には河童がいるから泳ぐな」と言われてました。芥川龍之介の小説「河童」で河童には耳がないと書かれていましたが、この火消し河童には耳があります。

スポット紹介⑥ 魚津ヶ崎公園のコスモス畑

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【解説】
五島音楽祭のポスター用に依頼された絵です。「家族が秋空の下のコスモス畑を見て、喜んでいる幸せな風景をお願いします」と。魚津ヶ崎は海岸を近くから見ても、城岳から見ても素晴らしい景色です。
取材に行けなくて義理の妹にコスモス畑の写真を送ってもらい参考にして描いています。人物画は小さい子達にも見てもらえるようにアニメーション映画のキャラクター風に彩色をしています。奥の白い風車は一機多いと言われたことがありましたが、あと二機増やすと絵のバランスが良くなるのになぁと思いました。

スポット紹介⑦ 高浜の魚籃観音像

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【解説】
高台から遠くに美しい頓泊海水浴場、真下に高浜海水浴場が見えます。東シナ海の大漁と航海安全を祈願して建立されたそうです。魚藍観音様の絵が完成し、後輩に見てもらって感想を聞いたところ「顔が怖い」と言われました。私は奈良や鎌倉の大仏様を見ると、威厳のある顔が怖いと思います。悔しかったのですが、後日に顔を修正して穏やかな表情にしました。再度後輩に見てもらったら「表情を修正できるなんて凄い」と言われました。

スポット紹介⑧ 高浜と頓泊

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【解説】
魚藍観音様の像の高台から見渡した風景です。日本の渚100選にも選ばれた美しい高浜海水浴場と右奥に頓泊海水浴場です。奥の山の上空に積乱雲が崩れた後の土手雲を想像して描きました。この絵も五島市の三井楽水産に依頼されて描いた絵ですが、若い時から見ていた美しい海を描くのは楽しく、そして大変でした。
以前、息子家族と頓泊海水浴場に泳ぎに行きましたが、1歳の孫娘はきめ細かい砂を口に入れてしまうとべぇーっと吐き出し、3歳の孫娘は裸でバスタオル一枚をマントの様にして、ディズニー映画の曲を「ありのままの姿見せるのよ~」と歌い舞ってました。お盆過ぎの砂浜には私達家族だけでの貸切状態でした。

スポット紹介⑨ 大瀬崎灯台と椿

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【解説】
この絵は九州商船のフェリーの中で発売された五島うどんのカップ麺のパッケージのために描かれました。椿の種類を調べ、全て違うものをリースのように描いていますが、本当にたくさんありますね。
私は長崎県出身の小説家、吉田修一さんのファンなのですが、映画化された「悪人」の中でスクリーンに大瀬崎灯台が映った時、嬉しくなりました。車で行ける所から灯台まではかなり歩くので、撮影スタッフは大変だったと思いますが、良い映画でした。
大瀬崎灯台は沈みゆく夕日を背景に撮影された写真をよく見ますが、威風堂々として五島の人の心の拠り所の風景のひとつとして私も好きな場所です。
椿の花言葉は「控えめな愛」だそうですが、五島の教会のステンドグラスのモチーフにもなっていて、すごく合っていると思います。昔から侍屋敷にも植えられていたそうです。私の両親は他界しましたが、両親の家には今でも椿の木が植えられていて、季節が来れば花が咲いていることでしょう。

スポット紹介⑩ 鬼岳

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※スタンプ取得場所はさんさん富江キャンプ村になります

【解説】
中学生の頃、夏休みになると私と小学生の弟は両親から麦藁帽子とビーチサンダルを買ってもらいました。魚の餌のゴカイを唐沢の下の小さい浜で取り、流れ着いたプラスチックの箱に入れ、手造りの延を腰に縛り、麦藁帽子を被り泳いで小島(絵の中で奥に描かれている)に渡りクサウ (ベラ)を釣り、肥後守のナイフで輪切りにして針に付け、アラカブ (オコゼ)を釣りました。アラカブを釣って帰ると祖母が喜んでくれて味噌汁にしてくれました。
奥に鬼岳、近くに磯の熔岩の風景ははどこから描いていいか判らなくなりましたが、描き終わると空気感が感じられて嬉しくなりました。

スポット紹介⑪ 江上天主堂

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※江上天主堂内ではなく、手前の駐車場周辺でスタンプ取得ができます
※江上天主堂内ではスマートフォンの操作はご遠慮いただきますようお願いいたします。

【解説】
1917年、信徒50世帯がきびなご漁で得た収入等を建築資金に充て、教会建築の名工である鉄川与助が設計施工したそうです。
軽バンに乗ってひとりで奈留を取材した際、江上天主堂の写真を撮りたくて地図を頼りに探しましたが(ナビのない車でした)、何度も迷い同じ道を廻って辿り着けませんでした。
その後、奈留島で小学生の子達にアニメーションの背景画の伝統的な描き方を教えるイベントのために行った際、地元の方に江上天主堂へ案内してもらいましたが、複雑な道のりで、ひとりで行けなった訳が判りました。
江上天主堂は不思議な形態のタブノキの林の中に佇み、奥に照葉林の山、手前に閉校になった小学校の校庭を見る事ができます。校庭の右端にペンキで塗られたタイヤの遊具が残っていました。左端の壁には赤いチューリップ、黄色いヒマワリ、ピンクのアサガオが見えます。本当に綺麗な風景で、来られた事を皆様に感謝します。

スポット紹介⑫ 武家屋敷 松園邸(山本二三美術館)

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【解説】
江戸時代から残る城下町の武家屋敷です。昔の福江大火災からも運良く免れて、現在は市指定有形文化財にもなっており、改装して山本二三美術館として利用されています。堂々たる薬医門があり、石垣塀はこぼれ石を積み重ねています。庭には大きなフェニックスの木があり、南国的な素晴らしい武家屋敷です。
松園邸を美術館として利用させてもらってはどうかとの話が市役所からあった時、母に「もしかして松園邸はあの松園先生の家かな?」と聞くと、「そうよ。武家屋敷から本山小学校に来ていましたよ」と教えてくました。奇遇にも小学生の時の恩師の屋敷だったのです。優しい先生で、不思議な縁を感じました。
美術館の件はご快諾いただき、私の名前を野々切に住んでいた少年と覚えていてくださいました。松園先生を始め、御一族の皆様にこの場を借りて厚く感謝申し上げます。

※山本二三美術館について
『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』『時をかける少女』等、数々の名作アニメーションで美術監督を務めてき五島市出身のアニメーション映画・美術家、山本二三氏。アニメーションの美術監督として、高畑勲氏や宮崎駿氏の数々の名作に携わっています。その山本氏が描いたアニメーションの背景画や、五島列島の雄大な自然や歴史的・文化的な建造物を描いたオリジナルの絵画に思わず見入り、山本氏の故郷への愛情を肌で感じることができる美術館です。1863年(文久3年)に建てられた武家屋敷「松園邸」を改修し、その雰囲気に合うよう屏風型のパネルを使用して展示されている点も見どころのひとつです。
入館料/一般 400円(320円) 小・中・高 200円(160円)小・中・高(五島市内の方) 100円 ※幼児無料

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この記事を書いた人

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STLOCAL編集部

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