【グラバー園に行く前に】南山手で斜面地の魅力を満喫する【街歩き】
2021/12/21 公開
東山手・南山手
長崎を代表する観光地「南山手」。世界遺産の旧グラバー住宅がある「グラバー園」や、世界遺産かつ国宝でもある「大浦天主堂」などを訪れに、たくさんの観光客や修学旅行生たちで賑わう場所です。今回は、このエリアをディープに巡れる散策ルートをご紹介します。大枠だけ最初にご紹介すると...
「大浦天主堂電停」→「グラバー通り」→「大浦天主堂」→「祈りの三角ゾーン」→「祈念坂」→「大浦展望公園/南山手レストハウス」→ 「垂直エレベーター」→ 「グラバー園(第二ゲート)」と巡っていきます。
この順番で巡ると「グラバー園」や「大浦天主堂」などのメインどころを押さえつつも、長崎の斜面地の魅力を120%味わえるので、けっこうオススメです。
大浦天主堂から祈りの三角ゾーンまでの道
「大浦天主堂」電停
今回は、路面電車「大浦天主堂」電停から出発です。ここから、グラバー通りを歩いて、大浦天主堂に向かって行きます。
四海樓2階には「ちゃんぽんミュージアム」(入館無料)があります
ほんの少し歩くだけで、ちゃんぽん発祥の地とも言われる「四海樓」、今は資料館になっている「長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館」、加えて、最近新しくできた「軍艦島デジタルミュージアム」などなど、見所が続きます。今回は、これら施設には寄らず(本当は全部ご紹介したい...!)、グラバー通りを真っ直ぐ登っていきます。
2021年夏現在はコロナの影響で、人通りが少ないです
お土産屋さんの他にプリン専門店などのお店も
大浦天主堂
グラバー通りを登り切ると現れるのが「大浦天主堂」。日本に現存する最古のキリスト教建築物で、詳細は公式HPやガイドブックに譲りますが、潜伏キリシタンたちが信仰を告白した「信徒発見」の舞台にもなった、非常に大事な場所です。まずは、大浦天主堂をじっくり巡りましょう。
天主堂の右隣にあるグラバー園へはまだ行きません
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祈りの三角ゾーン
大浦天主堂を見学した後は、グラバー園へ...と、天主堂を正面に見て右側の方に観光客の皆さんいきがちです。ですが、今回のルートでは、大浦天主堂を正面に左側へと進んでいきます。しばらく進むと「祈りの三角ゾーン」という面白い場所に辿り着きます。
この場所「祈りの三角ゾーン」は、神道の神社、キリスト教の教会、仏教のお寺の3つの異なる宗教施設がご近所さんで並んでいる場所です。古くから、さまざまな文化が出会った場所である長崎のらしさが全開に感じられて、個人的にお気に入りなスポットの一つ。
長崎のお墓にお馴染みの「土神様」
ちなみに、お寺の中のお墓には、中国から伝わった土地の神様「土神様」の石碑が建てられているので、3つどころか、4つも宗教要素が集っている場所なのです。いろんな文化が共存しているのが面白い!
大浦天主堂から祈りの三角ゾーンまでの道
余談ですが、長崎ではお墓に「怖い」とか「暗い」というイメージがあまりありません。お墓の目の前が家でもあまり気にしないし、むしろお墓には、お盆の時期に花火をしたり遊んだりとか、明るめなイメージがあるようです。自分も、移住してからすっかりお墓に怖い・暗い、というイメージを持たなくなりました。なので、道中お墓が出てきても、皆さん怖がらず、ご安心?ください。
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雰囲気の良い石畳の道を登ります
すぐ隣に大浦天主堂が見えます
さて次は「祈りの三角ゾーン」の神社の脇道を上に登っていきます。しばらくすると、次の目的地「祈念坂」に到着です。とても雰囲気が良い坂で、「沈黙」や「海と毒薬」などの小説で知られる遠藤周作も愛した場所と言われています。石畳の雰囲気を味わいつつ、ゆっくり登っていきましょう。
祈念坂から長崎港を望む
ちなみに、祈念坂の途中から、大浦天主堂の中の様子やステンドグラスを、少しだけチラ見できます。
大浦展望公園
圧巻の斜面地の風景が広がります
祈念坂を登りきると、大浦展望公園という公園に辿り着きます。眺めが非常に良い上に、斜面地に家々が連なる、とても長崎らしい風景が楽しめます。これは圧巻。ベンチがあるので、ここで階段後のひとやすみもいいかもです。
カラフルな煉瓦通りの色合いが可愛い
突如現れる垂直エレベーター
ひとやすみした後は、先に進むとエレベーターが現れます。こちらで上に上がりましょう。そうすると、今回のルートのクライマックスです。
港町長崎を一望できます。
エレベーターを降りてすぐ、目の前に広がるのは、長崎の港を一望できる絶景!港町らしい風も心地良いです。ちなみにここは夜景も綺麗なので、夜訪れるのもオススメ。洋風な雰囲気&港&斜面地と、長崎の魅力の多くが詰まった景色です。
グラバー園第二ゲート
先に進むと、グラバー園の第二ゲートがあり、ここからグラバー園に入場できます。なお、大浦天主堂近くの第一ゲートからグラバー園に入場すると、長いエスカレーターに乗ってこの第二ゲート付近まで登ってくることになります。個人的には、どのみち上の方に登るのならば、今回ご紹介したルートを徒歩で巡り長崎の魅力をたっぷり味わいながら、グラバー園に向かうのがオススメです。
今回のルート、いかがだったでしょうか?グラバー園のご紹介は、またの機会に。みなさま、今回のルートもご参考に、南山手の観光、ぜひ満喫してくださいね!
※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。
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この記事を書いた人
品川 正之介
Youtuber/Podcaster
1991年生まれ、神奈川県横浜市出身。大学卒業後、プラントエンジニアリング会社で約2年、IT系スタートアップで約3年働いた後、2020年2月に東京から長崎(長崎市)へ移住。現在は「外から来た人の目線で、長崎の魅力を掘り起こし、伝え、生かす」をテーマに、Podcast(「ながさきラジオ」)やYouTube(「長崎暮らし」)での情報発信を行う。口癖は「長崎は銀河系で一番面白い」。
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