【長崎・五島】日本遺産「明星院」と250年以上の歴史ある民俗文化財「吉田の綱引き」ゆかりの地を巡る【#歴旅】
2023/2/24 公開
福江
火山弾を祭る青山組のほこら
今回は、日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」の構成文化財の一つで、弘法大師空海ゆかりの明星院のほか、五島市の無形民俗文化財「吉田の綱引き」の大綱を作る作業場になっている吉田公民館などを紹介します。
五島市中心部から県道49号を車で6、7分。「明星院」と書かれた看板が目に入りました。ここから明星院へ続く道に入り100mほど行くと、豊作祈願の神様として、火山弾がまつられています。
田園風景の中に見える空海ゆかりの寺
さらに進むと、田園風景の中に明星院が見えてきました。
弘法大師空海が東の空に輝く明けの明星を瑞兆と思い、明星庵と名付けたと伝えられています。
明星院の本堂は、2015年に認定された日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」の構成文化財の一つです。
五島市最古の木造建築物の明星院。本尊は秘仏で、拝観できるのは100年に1度だそう。
遣唐使の歴史を活用した旅行商品の開発を推進しようと、五島市が旅行とメディアの関係者を招いたモニターツアーの様子
関連するスポット
子孫繁栄や豊作を願う「吉田の綱引き」
福江市史によると、吉田の綱引きは全国各地に残る綱引き行事の典型的なもので貴重な存在ということです。
綱引きの当日は、早朝から住民が持ち寄った稲わらを編んで大綱を作ります。
公民館から歩いて10分の所にある山祇神社は、田園風景の中の小高い丘にあります。
関連するスポット
大綱が奉納されている山祇神社
住民たちが子孫繁栄や豊作を願って引っ張り合った大綱は、中心部を切り取って山祇神社に奉納し、残った綱は畜産農家で飼料として活用するそうです。
神社の隣に牛の神様がまつられていました。
以上、とっとってmotto!編集部でした。
※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。
関連するスポット
この記事で紹介したスポット
この記事を書いた人
とっとってmotto!編集部
長崎新聞社の生活情報誌
長崎新聞社が毎月第2、第4金曜に発行しているタブロイド版の生活情報紙。発行部数は約17万5000部。新聞本紙の折り込みに加え、長崎市内の幼稚園、保育園、こども園の92%に当たる129園でも配布。グルメ、お出かけ、子育て情報を中心に、長崎での暮らしが楽しくワクワクするような内容をお届けしています!
おすすめ周遊コース
おすすめ記事