福井洞窟周辺をサイクリング。アーチ式石橋や最古級の遺跡を巡り、時空を超える旅
公開日:2025/1/28江迎・佐々
|2時間コース
令和6年に国の特別史跡に指定された福井洞窟。福井洞窟について深く知るには福井洞窟ミュージアムで学んでから現地を訪れることが最適です。でもそれだけではもったいない!ミュージアムから福井洞窟までにはアーチ式石橋や最古級の遺跡などの見どころがあります。せっかくなのでサイクリングでそれらも一緒に楽しみ、時空を超えていきましょう!
※掲載情報は取材当時のものです。公式サイトでの事前確認をおすすめします。
スタート
1
福井洞窟ミュージアム
滞在時間
30分
佐世保市吉井町にある国特別史跡福井洞窟の発掘成果や周辺の洞窟遺跡の出土品を展示した博物館。発掘現場からはぎ取った約6mの地層や当時の環境を再現したジオラマなどにより福井洞窟の時代を学ぶことができます。
ここでは電動アシスト付自転車の貸し出しも行っていますので、サイクリングに出かけましょう。
※福井洞窟ミュージアムの写真は佐世保観光コンベンション協会より提供。
2
前岳橋
滞在時間
5分
大正11年に掛けられたアーチ式石橋。橋近くの熊野神社の参道脇には架橋記念碑が建てられています。吉井町内には8基のアーチ式石橋がかけられています。吉井町は佐々川や福井川によっていくつかのエリアに分かれており、水害の際にこれらの地区が孤立しないように頑丈な石橋が架けられたと考えられています。
3
曲川橋
滞在時間
10分
昭和8年に完成したアーチ式石橋で、佐々川支流の福井川に架かっています。このあたりで福井川が大きく蛇行していることが名前の由来と考えられています。橋のたもとには石橋の愛好家の方々が整備した公園もあります。ここから次の橋、川原橋にかけてはかつての炭鉱住宅が今も残っています。
5
福井川橋梁(松浦鉄道)
滞在時間
5分
昭和17年に国鉄伊佐線の鉄道橋として架けられたコンクリート造3連アーチ橋。戦時中の資材不足のため鉄筋の代わりに竹筋を使ったといわれています。また各橋脚の上の小アーチを3つ連続させるデザインも資材の節約を兼ねていると考えられます。
6
直谷稲荷神社岩陰遺跡
滞在時間
5分
直谷(なおや)稲荷神社の裏にある岩陰遺跡。発掘調査では福井洞窟と同じ約1万2千年前の遺物が見つかっているほか、最も深い地層からは約4万2千年前の石器が出土しています。国内でも最古級の遺跡として福井洞窟と並び注目されている遺跡です。
7
板樋橋と直谷城主志佐氏の墓地
滞在時間
5分
昭和6年に完成したアーチ式石橋。福井川を渡り、山手の集落に行くための道に架かっています。橋を渡ったところには直谷(なおや)城を拠点として吉井地区一帯を領有していた戦国武将志佐(しさ)氏の墓地があります。古文書の記録から被葬者がはっきりわかる珍しい墓地で佐世保市の文化財に指定されています。
8
福井洞窟
滞在時間
10分
約1万9千年前から1万年前までの間、連綿(れんめん)と人が住み続けた痕跡と環境の変化が約6mに及ぶ地層から明らかになった洞窟遺跡。土器を持たない旧石器時代から土器を持つ縄文時代への移り変わりを日本で初めて確認した遺跡で、旧石器時代の遺跡として我が国唯一の特別史跡に指定されています。
9
直谷城跡
滞在時間
30分
戦国時代に吉井地区を領有していた戦国武将志佐氏の居城跡。一国一城令で廃止されてからはほとんど人の手が入らなかったことから、戦国時代の山城の遺構がほぼ完全に残っている貴重な城郭遺跡。長崎県の文化財に指定されています。
直谷城跡から坂を下り、右折して、福井川橋梁の下をくぐってミュージアムまで戻りましょう。
※使用写真はすべて佐世保観光コンベンション協会より提供。一部文章は佐世保観光コンベンション協会の公式HPから引用。
ゴール
この周遊コースを紹介した人

「海風の国」観光マイスター
佐世保・小値賀の案内人
「海風の国」観光マイスターは、「海風の国」佐世保・小値賀観光圏として連携して観光地域づくりに取り組んでいる、 佐世保市と北松浦郡小値賀町の観光に関する豊かな知識(地理、歴史、文化、食、観光地、観光施設等)と、おもてなしの心を持った案内人です。地域の魅力を発信しますのでチェックをお願いします!
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