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【バスと自転車で】外海一泊二日の旅【世界遺産のまちを巡る】<前編>

2022/9/29 公開

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外海

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長崎には、市街地中心部から少し離れたところにも、観光名所・見所スポットがたくさん存在します。その一つが、市街地から車で北に1時間程のところにある外海エリア。外海には、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産となっている出津集落と大野集落があり、歴史的・文化的な見所がたくさん。またそれだけでなく、美味しいグルメや美しい夕焼けの景色を楽しむこともできます。 今回は、そんな外海を「公共交通(バス) × 電動自転車」という、新しい旅のスタイルで実験的に巡ってみました。外海一泊二日の自転車旅の記録を、皆様にお届けします!

電動自転車をレンタルしてバスで外海へ

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まずやってきたのは、JR長崎駅から徒歩数分のところにある「ROUTE BIKE & TOURS(カフェと宿 ROUTE)」さん。折り畳みから電動まで、幅広い種類の自転車をレンタルすることができます。
電動自転車を折り畳んで専用の袋へ
電動自転車を折り畳んで専用の袋へ今回は、折り畳み可能な電動自転車をレンタルしました。ちなみに、電動自転車は折り畳んで袋に入れることで、手回り品としてバスの車内に載せることができます。この旅では実験的に「外海周辺まではバスで移動(自転車は手回り品として運ぶ)、そして外海からは電動自転車で巡る」というスタイルを試します。果たして、上手くいくのか、乞うご期待です。 ※ 手回り品は、別途料金が掛かります。詳細は各バス会社にご確認ください。
今回は「八千代町」バス停から外海方面へ向かいます
今回は「八千代町」バス停から外海方面へ向かいます ROUTEさんから徒歩数分のところにある「八千代町」から外海方面へのバスに乗ります。電動自転車は、結構重量があります(今回の自転車は約17kgでした)。なので、バス停までは自転車に乗り、バス停付近で折り畳むのが良さそうです。また、外海方面のバスは、朝本数が少ないので、乗り遅れないよう注意が必要です。
これから2日間、この相棒と外海を駆け抜けます
これから2日間、この相棒と外海を駆け抜けます無事バスに乗り込むと、1時間弱で「道の駅(文学館入口)」バス停に到着しました。ここからは、電動自転車で外海を巡っていきます。自転車の組み立て方は、事前にお店で練習したため、苦労せずにできました。自転車がカッコ良くて、テンションが上がります。

遠藤周作文学館

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道の駅からすぐのところにあります 最初の訪問地は「遠藤周作文学館」。この文学館が建つ外海エリアは、潜伏キリシタンの歴史を持つ場所であり、遠藤周作の代表作の一つ「沈黙」の舞台となった場所でもあります。「沈黙」でも描かれるように、遠藤は小説を通じて「日本人にとってのキリスト教」を問い続けた作家です。本文学館では、豊富な資料・展示品と共に、遠藤の誕生から晩年までの軌跡が丹念に解説されており、遠藤文学や遠藤自身について理解を深めることができます。遠藤ファンにも、初めて遠藤周作に触れる方にも、オススメの文学館です。
分かりやすい展示に貴重な資料の数々
分かりやすい展示に貴重な資料の数々
思索空間アンシャンテ
思索空間アンシャンテ
ポルトガルのタイル、外海の温石、遠くに見えるは上五島
ポルトガルのタイル、外海の温石、遠くに見えるは上五島また、文学館に併設されている「思索空間アンシャンテ」には、ぜひ立ち寄ってみてください。目の前に広がる角力灘の風景を楽しみながら、静かな空間で時間の流れを味わうことができます。また実は、文学館の建物には、建築・デザイン上の工夫がたくさん施されています。館内には、文学館や遠藤周作にとても詳しい学芸員さんがいらっしゃるので、気になることがあれば、色々とお話を伺ってみるのがオススメです。
関連するスポット

①出津集落周辺を散策する

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Tabedokoro ヴォスロールさん
外海地域とヴォスロール村の家庭料理を頂けます
外海地域とヴォスロール村の家庭料理を頂けますお昼は「Tabedokoro ヴォスロール」さんにやってきました。こちらのお店では、近隣で取れた食材をふんだんに使った、外海地域とフランス・ヴォスロール村の家庭料理を頂けます。本日は季節の魚のムニエルがメインのランチ。一つ一つの料理から、地域の食材の美味しさを感じられます。 ちなみに、外海の小麦で作る手作りのパンは、近くの道の駅でもよく売れるそう。あまりの美味しさに、お土産としてパンを沢山頂いてしまいました(そしてその日のうちに完食してしまいました笑)。外海に来た時は、必ず再訪したいお店です。 ※ 2021年現在、お食事は完全予約制となっているため、
より事前にお問い合わせください。
ド・ロ神父記念館 入り口
ド・ロ神父記念館 入り口 お昼を頂いた後は、「ド・ロ神父記念館」にやって来ました。ド・ロ神父は、フランス・ヴォスロール村出身のキリスト教宣教師。1868年に来日し、その後外海に赴任してからは、30年以上の長きにわたって、キリスト教の布教に加え社会福祉事業や産業開発などに従事しました。その深い人類愛の精神と、外海の人々や地域への貢献によって、今なお、多くの人に慕われています。
資料館の外にあるド・ロ神父の銅像
資料館の外にあるド・ロ神父の銅像
ド・ロ神父記念館 展示室内
ド・ロ神父記念館 展示室内記念館では、ド・ロ神父の遺品が展示されています。中には医療機器や図面などもあり、社会福祉事業や産業開発に加え、土木、建築、医療、教育、などなど、様々な分野でド・ロ神父が活躍されていたことが分かります。

②出津集落周辺を散策する

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旧出津救助院 入り口

「ド・ロ神父記念館」のすぐ正面にある「旧出津救助院」は、ド・ロ神父が私財を投じて設立した、地域の女性たちの自立支援のための授産・福祉施設です。外海に赴任した当初、困窮する村の様子を目の当たりにしたド・ロ神父は「魂の救済だけでなく、その魂が宿る人間の肉体生活の救済が必要である」と思い至り、教会を中心に村づくりを進め、この地に救助院を創設しました。
授産場1階。女性たちの作業の場。

授産場1階。女性たちの作業の場。

授産場2階。祈りの場でもあり女性たちの生活の場でもあった。

授産場2階。祈りの場でもあり女性たちの生活の場でもあった。ド・ロ神父は「自立して生きる力」を大切にした人でした。裕福な貴族の家庭に生まれながらも、当時のフランスは革命前後の先が見えない時代であったため、どんな時でも「自立して生きる力」が重要と教えられ育ったそうです。そんなド・ロ神父が創設したこの救助院では、製糸から製織、染色、そうめんやマカロニ、パンの製造、醤油の醸造など様々な授産事業が行われ、この地の女性たちの自立を支援しました。

現在、救助院にはシスターがいらっしゃって、施設を案内し当時の様子を伝えてくださいます。外海におけるド・ロ神父の様々なエピソードを、ぜひ伺ってみましょう。

出津教会堂
出津教会堂

「出津教会堂」は、ド・ロ神父により建てられた外海の出津集落の中心とも言える教会です。風が強く台風にも見舞われる外海の気候を考慮して、建物が低く設計されています。「出津教会堂」をはじめとして、外海の各史跡や資料館を巡っていると、至る所に、ド・ロ神父の外海に対する深い理解と思いやりが感じられます。

長崎市外海歴史民俗資料館

長崎市外海歴史民俗資料館

圧倒的に充実した展示内容

圧倒的に充実した展示内容この日最後にやってきたのは「長崎市外海歴史民俗資料館」。この資料館に来れば、外海の歴史と文化のことは大抵分かると行っても過言ではない程の充実した資料・展示です。歴史・文化好きの筆者としてはたまらない場所で、隠れた一推しスポットでもあります。
関連するスポット

夕焼けを楽しみながら宿へ

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あまりの美しさに立ち尽くしてしまいました

外海、見どころがありすぎて、気がつけば外は日が暮れ始めていました。本日泊まる宿へ、急いで自転車を走らせます。ただ、道中の夕焼けのあまりの美しさに、何度も何度も止まって見惚れてしまいました。
丸金旅館さん

丸金旅館さん

豪華な晩ご飯!

豪華な晩ご飯!すっかり暗くなったころに、本日お世話になる宿「丸金旅館」さんに到着しました。明日巡るエリアを考えると、逆方向に位置する宿なのですが、どうしてもこの宿に泊まりたくてやって来ました。建物は年季の入った雰囲気で、THE 旅館という佇まい。一人旅のテンションが上がります。宿の方のおもてなしが温かく、そしてまた何より、お料理が夜も朝もとにかく美味しかったです。

外海の魅力は深すぎる!記事1本には収まりきらない!ということで、今回はこの辺で。

後編では2日目の様子をご紹介します。


※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。
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長崎市は、まちなか以外にも楽しいスポットが盛りだくさん。
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関連するスポット

この記事で紹介したスポット

この記事を書いた人

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品川 正之介

Youtuber/Podcaster

1991年生まれ、神奈川県横浜市出身。大学卒業後、プラントエンジニアリング会社で約2年、IT系スタートアップで約3年働いた後、2020年2月に東京から長崎(長崎市)へ移住。現在は「外から来た人の目線で、長崎の魅力を掘り起こし、伝え、生かす」をテーマに、Podcast(「ながさきラジオ」)やYouTube(「長崎暮らし」)での情報発信を行う。口癖は「長崎は銀河系で一番面白い」。

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写真提供:長崎県観光連盟写真・記事提供:公益財団法人佐世保観光コンベンション協会
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