【集まれ龍馬好き】長崎市街地中心部にある龍馬像を巡る【エクストリーム街歩き】
2022/2/28 公開
思案橋・丸山
長崎に暮らし始めて約2年。歴史や文化が好きな筆者は、街をよく散策するのですが、ふと、あることに気づきます。「あれ、街中に龍馬の銅像、多すぎじゃない...?」と。幕末・維新の一大舞台となった長崎。龍馬もこの地で大活躍しました。が、それにしても見かける銅像の数が多い。もしや下手すると、龍馬の生まれ故郷の高知よりも、数が多いんじゃないか...?ということで、今回は、長崎市街地中心部に龍馬像がいくつあるのか、街歩きしながらリサーチしてみました。
1体目:聖福寺
聖福寺は現在保存修理中
まずやってきたのは「聖福寺」。黄檗宗の寺院で、興福寺、崇福寺、福済寺とともに「唐四カ寺」または「長崎四福寺」とも呼ばれています。現在は保存修理工事の真っ最中ですが、中に入ることができます。余談ですが、修理されているのが「金剛組」さんという会社で、設立西暦578年(聖徳太子とほぼ同時代!)・「日本最古の企業」で有名な会社です。歴史の深さに胸熱です。
まるで異国にいるかのような雰囲気です。
聖福寺は、長崎市街地中心部における、個人的に趣深いと思うスポットの筆頭格。工事中とはいえ、静観なお寺の雰囲気がとても良いです。
坂本龍馬像(1体目:聖福寺)
境内を進むと、発見しました。本日1体目の龍馬像です。なぜ、聖福寺に龍馬像があるかというと、「いろは丸事件」(龍馬率いる海援隊の「いろは丸」が紀州藩の「明光丸」と衝突・沈没した事件)の談判が行われた場所が、この聖福寺だったのです。ちなみにこの龍馬像は2020年に建立で、おそらく市内の龍馬像の中では、最新のものだと思われます。建立に際しては、クラウドファンディングも活用されたそうで、全国の龍馬ファンの皆さんの熱い想いも感じられます。
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2体目:長崎歴史文化博物館
坂本龍馬像(2体目:長崎歴史文化博物館)
次にやってきたのは、聖福寺から歩いて数分のところにある「長崎歴史文化博物館」、通称れきぶん。このれきぶん1階のチケットカウンターの横に、2体目の龍馬像を発見しました。大きく体型もガッチリしており、インパクト大です。
ちなみにこのれきぶん、龍馬像だけチラ見して先へ進むのは勿体無いです。長崎の面白い歴史やストーリーが(もちろん龍馬にまつわる幕末関連の展示も)分かりやすくまとめられているので、各種展示を見ていくことを猛烈にオススメします。
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3体目:若宮稲荷神社
若宮稲荷神社の鳥居
参道は鳥居が続きます
長崎歴史文化博物館を出た後は、若宮稲荷神社へ向かいます。
この道は結構距離がある&坂道がキツめなため、体力に自信がない方は、タクシーを駆使して神社に向かっても良いかもしれません。
筆者は、れきぶんを出た後は、中島川沿いの「光永寺」さん周辺の趣ある景色も楽しみつつ石橋を渡り、最終的に若宮稲荷神社の参道を登りました。
若宮稲荷神社
坂本龍馬像(3体目:若宮稲荷神社)
しばらく参道の階段を登ると、若宮稲荷神社に到着します。本日3体目の龍馬像も発見です。
この若宮稲荷神社は、後ほどご紹介する「亀山社中記念館」からも近く、かつて、龍馬を初めとした幕末・維新の志士たちも、この神社にお参りに来ていたかもしれません。
さて、若宮稲荷神社以降の、伊良林・風頭エリアは、龍馬関連の資料館・史跡がたくさんある、いわば龍馬の聖地的なエリア。見所もたくさんです。駆け足でご紹介します。
貴重な写真や資料が多数
若宮稲荷神社のすぐ近くの「亀山社中資料展示場」には、龍馬や幕末・明治の志士達の貴重な写真や資料が多数展示されています。著名人の来訪も多いようで、龍馬ファンには外せないスポットです。
龍馬のぶーつ像
亀山社中記念館
龍馬ゆかりの品や貴重な資料が展示されています
「亀山社中資料展示場」から少し歩くと、「龍馬のぶーつ像」そして「亀山社中記念館」があります。坂本龍馬とその同志により設立した「亀山社中」は、日本最初の商社と言われています。後の薩長同盟に繋がる蒸気船ユニオン号の購入など、幕末・維新史に重要な役割を果たしました。龍馬ファンにはたまらないスポットではないでしょうか。
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4体目:龍馬通り(を登り切ったところ)
坂本龍馬像(4体目:龍馬通り)
亀山社中を出た後は、龍馬通りという坂道(階段)を登ります。すると、油断したところに本日4体目の龍馬像を発見しました。作り的には、聖福寺のものと似ているような。伊良林・風頭エリアは、本当に、道を歩けば龍馬という感じで、まさしく龍馬ファンの聖地とも言えそうです。
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5体目:風頭公園
案内板に従って登っていきます
坂本龍馬像(5体目:風頭公園)
風頭公園は絶景でも有名
龍馬ラッシュの伊良林・風頭エリアの最後を飾るのは、おそらく長崎の龍馬像といえば一番有名な、風頭公園の龍馬像です。風頭公園からは、長崎の街や港が一望できます。当時亀山社中に集っていた龍馬やその仲間達も、この辺りから長崎を見下ろし、時代の流れや大きなうねりを感じ取っていたのかもしれません。
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6体目:上野彦馬生誕地
長崎あるある:坂を下るとお墓に出くわす
龍馬の聖地、伊良林・風頭を散策した後も、まだまだ龍馬像探しは続きます。一旦、風頭から街に下ります。ひたすら階段を下っていきましょう。もしかすると、くねくね曲がる階段道に迷いそうになるかもしれませんが、とにかく下れば市街地に辿り着くので、その点は安心です。斜面地散策を楽しむのもこのルートの醍醐味です。
また、風頭から街に下る道中では、きっとお墓の道に出くわすと思います。余談ですが、長崎ではお墓に「怖い」とか「暗い」というイメージがあまりありません。(むしろお墓には、お盆の時期に花火をしたり遊んだりとか、明るめなイメージがあるようです)なので、道中お墓が出てきても、皆さん怖がらず、安心して下っていきましょう。
坂本龍馬像(6体目:上野彦馬生誕地)
さて、次にやってきたのは、銀屋町にある「上野彦馬生誕地」。こちらに本日6体目の龍馬像があります。上野彦馬は、幕末期から明治時代にかけて活動した日本の写真家で、龍馬をはじめとする幕末・明治の偉人達の写真を数多く残しました。皆さんがよく見かける龍馬の写真は、ほとんどが彦馬撮影のものだと思われます。
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7体目:丸山公園
坂本龍馬像(7体目:丸山公園)
本日最後の龍馬像は、思案橋を抜け丸山エリアに入った、丸山公園の中に建てられた龍馬像です。長崎の丸山は、かつて江戸の吉原、京都の島原と並び、日本三大花街と呼ばれました。丸山の手前にある「思案橋」は、丸山に遊びに行くか帰るか思案したことが名前の由来になっています。昔、龍馬も丸山を訪れ、大いに遊び、そして時に時代を大きく動かすような会合を、この地でしていたのかもしれません。
ということで、龍馬像巡りツアー、いかがだったでしょうか。長崎市内中心部において、現時点で筆者が見つけた龍馬像は全7体です。これ以外にも龍馬像が存在するのか、皆様もぜひ探してみてください!笑。それでは皆様、良い旅を!
※情報は取材当時のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。
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この記事を書いた人
品川 正之介
Youtuber/Podcaster
1991年生まれ、神奈川県横浜市出身。大学卒業後、プラントエンジニアリング会社で約2年、IT系スタートアップで約3年働いた後、2020年2月に東京から長崎(長崎市)へ移住。現在は「外から来た人の目線で、長崎の魅力を掘り起こし、伝え、生かす」をテーマに、Podcast(「ながさきラジオ」)やYouTube(「長崎暮らし」)での情報発信を行う。口癖は「長崎は銀河系で一番面白い」。
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