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定番スポット(長崎エリア)

今なお、異国情緒のロマン。長崎・居留地エキゾチカ

2022/11/14 公開

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東山手・南山手

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長崎のみどころを挙げるなら決して外せないこのエリアをめぐって。洋館の数々、ステンドグラスも美しい国宝のゴシック教会、振り返ればハッとする眺めの坂道や石畳。幕末から明治にかけて設けられた「外国人居留地」の風情は今なおあちこちで見つかります。 鎖国が解かれ自由貿易が営まれるようになった当時、何かと新しい風の吹いたここ東山手・南山手を訪ねてみましょう。

旧香港上海銀行長崎支店記念館

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開港して間もない幕末の長崎に代理店を設けた香港上海銀行。明治37年(1904)に開設されたその長崎支店の建物が記念館として残っています。中へ入れば1階が多目的ホール、2〜3階が「長崎近代交流史と孫文・梅屋庄吉ミュージアム」です。 コリント式の柱も勇壮なこのファサード自体がまず見ものですが、上階のベランダへ登って港の眺めを楽しむこともできます。

旧英国領事館

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赤煉瓦と左右の丸窓がトレードマークのこちらは明治41年(1908)にさかのぼります。開港地であり、近代日本の外交がはじまった現場のひとつ・長崎である分その価値はなおさら高いと言えるでしょう。令和7年度までの予定にてただいま保存修理中につき、すぐそばの「領事館の小径」から眺めることにしましょう。

オランダ坂

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領事館からオランダ通りを挟んで向かいにあるこの一角。実は居留地だった区画内にある坂はすべてオランダ坂と呼ばれていましたが、中でもここがひときわ有名です。 ちなみに当時、欧米系の外国人はみな誰しも「オランダさん」と呼ばれていたとか。それくらい珍しい存在だったわけですね。
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活水学院

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そしてそんなオランダ坂を上り詰めた先、小高い丘に立つのが日本の女学校の草分けと言うべき活水学院のキャンパス。赤い三角屋根をした、優しい雰囲気の校舎はここ東山手のランドマーク的存在です。
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東山手甲十三番館

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活水学院だけでなく、この一帯には洋風建築がいろいろ。青色のこちらはかつてフランス領事館として利用されていたこともあります。無料で気軽に中へと入って、テラスに腰掛けのんびりすれば、当時の住人にでもなったかのような気分。

東山手十二番館

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代わってこちらは、ロシアやアメリカの領事館として利用されたこともあるもの。居留地時代に辺りに設けられたミッション系スクールの歩みが展示されているほか、南山手方面が広く見渡せるテラスも自慢。映画のロケにもよく使われています。

英国聖公会会堂碑

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文久2年(1862)に、日本ではじめてプロテスタントの教会がこの地に建てられたことを示す碑です。当時まだ欧米にしかなかった文物や制度が交易によってここ長崎から日本国内に広まっていった例は数多く、長崎には「日本初の〇〇」がいっぱいあるのです。

東山手洋風住宅群(7棟)

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7棟もの数がまとまって残るこちらの住宅群にもご注目。明治20年代後半ごろ、外国人向けの賃貸住宅として利用されていたというものです。 平日はカフェとして、日曜にはレストランとして世界の味覚に舌鼓を打てるお店「地球館」が入居する棟もあり、立ち寄ってみるのもオススメ。当日はどの国のどんなメニューがいただけるでしょう?

孔子廟中国歴代博物館

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日本最古の中華街を抱える長崎らしく、こんな施設もあります。本場中国から取り寄せた瑠璃瓦や七十二賢人の石像も立派な、孔子廟です。学問の神さまである孔子にあやかろうと、ここでは受験生や修学旅行生の姿が目立ちます。 また、堂々と構える大成殿の奥には中国歴史博物館が控えており、北京故宮博物院から提供された一級の中国美術品が常設展示されています。

グラバースカイロード

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すり鉢状のかたちをした街・長崎ならではというべきでしょうか、斜めに動くエレベーターがあります。地域の住民も観光客も無料での利用が可能。港を見下ろす高台方面へとこれでラクラク移動出来るので、ぜひどうぞ。

南山手レストハウス

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長崎に洋館は数あれどこちらは特に古いもので、幕末に建てられています。休憩スペースやトイレもあり。 前庭からは家々が山の上の方まで連なるようすが眺められて、これが結構な壮観です。

祈念坂

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大浦天主堂の裏手にある、素敵な眺めで知られる坂。足元の石畳も経年変化でいい感じのすり減り方をしており歴史がにじんでいます。映画のロケでたびたび活躍するだけあって、記念写真スポットにもうってつけ。
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大浦天主堂

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言わずと知れた長崎観光のマストスポット! 現存する日本最古のゴシック建築であるこの教会は国宝にも指定されています。室内のステンドグラス、またそれが足元の床面に映すカラフルな影なども見逃せません。 江戸時代にキリスト教が禁じられて以降、220年以上にもわたって代々潜伏を続けてきた「隠れキリシタン」がフランス人神父に信仰を告白したエピソードの現場でもあります。
なおこの一帯、近所には大浦諏訪神社と妙行寺もあり、三つの異なる宗教が同居するのを指して「祈りの三角ゾーン」と呼ばれています。
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グラバー園

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旧グラバー住宅 大浦天主堂と並ぶ長崎観光の大目玉です。幕末から明治にかけて日本の近代化に大きな関わりを持った英国商人トマス・グラバーの住宅(世界遺産)など、複数の洋風建築を見てまわれるほか、季節の花や長崎港を見下ろす眺めにもご注目を。夜景がまたうっとりです。
こんな園内ではカフェタイムのお楽しみも。日本人シェフによる初の西洋料理店・自由亭の建築がここグラバー園に移築復元された「自由亭喫茶室」ではダッチコーヒーやアップルパイなどが楽しめます。
2019年初頭から続いてきた、園内の「旧グラバー住宅」保存修理もいよいよ2021年12月下旬にて完了し、記念すべき日本最古の木造洋風建築であるその姿の全容が、あともう少しで再びお披露目されました! ※画像は改修工事前のもののため、景観が変わっている場合がございます。
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どんどん坂

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グラバー園からまたもう少し足を延ばすと、これまた映画やCMで活躍することも多い坂道に辿り着きます。どんどん水が流れるから、というのがその名の元になっているようなのですが、ともあれ、名前の響きとは裏腹にイイ雰囲気。辺りには人々が実際に暮らしを営む洋風住宅の数々。
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琴平神社

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これまで歩いてきたコースから位置的にまた少し離れてしまうものの、ついでに立ち寄るのもアリな神社を紹介しましょう。この琴平神社はその参道が桜の名所でもあり、登るにつれて港や居留地の街並みが眼下に広がる絶景が待っているのです。
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この記事を書いた人

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STLOCAL編集部

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