コーヒー本来のおいしさと出会う豆の焙煎体験 | STLOCAL|長崎を旅するアプリ

コーヒー本来のおいしさと出会う豆の焙煎体験

藤本編集局 藤本明宏

更新日:2022.8.15
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豆の新鮮さがそのままおいしさに直結するコーヒー。挽きたての豆で飲んだことがある人はいても、煎りたてを飲んだことがある人は少ないのではないでしょうか。コーヒー焙煎ときくと、専門店が大きな焙煎機でグルグル豆を回しているイメージですが、実は初心者でも簡単に焙煎することが可能です。そんな焙煎体験を楽しむことができるのが、穏やかな港町の景色が広がる長崎市茂木町のカフェ「kibunya sora cafe」。お店を訪ねて、焙煎体験と飲み比べをしてきました。

常連客や観光客に愛される小さなカフェ

「kibunya sora cafe」は2020年7月に開店した、土日のみオープンしているカフェ。以前は同じ建物に「笑くぼ」という老舗の喫茶店があり、コーヒー焙煎の体験や講座が行われていました。しかし多くのファンに惜しまれながら閉店することになり、コーヒー好きが高じてもともと講座に通っていた橋浦さんが店長を引き継ぐことになりました。現在はランチ、デザートメニューも提供し、多くの常連客や観光客がほっと一息つく憩いの場所として愛されています。

店内には生のコーヒー豆がズラリ。どれも大きさや色が異なり、乾燥した状態なのでかなり日持ちするそうです。自宅で焙煎しているコーヒー好きは、生のコーヒー豆を目当てにお店を訪れるとのこと。

 

初めてのコーヒー焙煎体験

今回はコーヒー豆を一から焙煎して、市販されているコーヒーと飲み比べるコースを選択。他にも焙煎したコーヒー豆を包装し、自由にイラストや文字を書いたラベルを貼り、オリジナルのドリップバッグを作るコースもあります。

焙煎に使用する道具は、ガスコンロと小型のロースター。作業はとても簡単で、体験時間も30分程度なので、茂木を観光する合間や家族での休日の思い出づくりにもピッタリです。

焙煎するコーヒー豆は、数ある中からコロンビア産の「クレオパトラ スプレモ」を選択。マイルドな味わいと豊かな香りで人気のコーヒー豆だそう。他にも種類がたくさんあるので、比べてみるのも楽しそうです。

それでは焙煎体験をスタート!まず強火で空のロースターを熱していきます。橋浦さん曰く「フライパンでも焙煎できないことはないですが、かなり時間がかかります。専用のロースターは熱伝導率に優れているので、短時間でムラなく焙煎することができます」とのこと。だんだん熱くなり、軽く煙が出てきたところで弱火にします。

一回に使用する豆は20グラムで、コーヒー4杯分となります。これをロースターの真ん中の穴から入れて、弱火にかけながらしばし様子を見ます。

徐々に豆の色が茶色、黒色に変化していきます。数分経つと香ばしく、リラックスするいい香りが漂ってきました。ここでロースターを軽く横に振って、豆をムラなく焙煎していきます。

「ロースターを振りながら側面にコーヒー豆を当てて転がすのがコツなんです」とレクチャーしてくれた橋浦さん。気さくにお話するのも楽しく、旅の思い出となります。

かなり豆の色が黒くなってきました。約5分程度で標準的な煎り具合となり、浅煎りが好みの場合はもう少し短い時間を、深煎りが好みの場合はもう少し長い時間をかけて焙煎します。焙煎が終わったら、取手の部分にも穴が空いているので、そこからコーヒー豆をお皿に出します。熱々の豆から豊かな香りが一段と広がります。

少し冷ましたところで「食べてみませんか?」と橋浦さん。コーヒー豆を食べる!?全く想像がつかないまま、一粒口に放り込みます。カリッカリっと良い歯応え。まるでスナック菓子のような食べ応えで、甘さはないですがコーヒーの風味と香ばしさ、ほのかな苦味が後を引くおいしさです。「うちの娘はよくテレビを見ながら、おやつがわりに食べていますよ」と橋浦さんは笑います。

 

焙煎したてのコーヒーを飲み比べ

それでは実際に出来立てのコーヒーを味わいます。焙煎したばかりのコーヒー豆を挽いて、市販のコーヒー豆と一緒にペーパードリップで抽出。お湯を注ぐと、この時点で違いが歴然!焙煎したばかりの方はぷっくりと粉が膨らみ、じわりじわりと下に滴っていきます。これこそ新鮮な豆の証拠です。

右側が市販のコーヒー、左側が先ほど焙煎したばかりの豆を使ったコーヒーです。まずは市販のものからいただきます……うん、よくランチセットの後についてくる、飲み慣れたおいしさです(当たり前)。次に、先ほど焙煎したものを一口。

最初に驚いたのは、その舌触りの滑らかさ。スルスル口の中に入り、自然と喉に入っていきます。そして甘味と酸味、苦味が複雑に組み合わさった味わいが広がり、後味はかなりクリアです。おいしさはもちろん、飲みやすさにもびっくりしました。

「焙煎したてのコーヒーはえぐみがなく嫌な苦味が残らないので、とても飲みやすいんですよ。いつもは砂糖やミルクを入れないとコーヒーが飲めないとおっしゃるお客さまも、ここではブラックのままスイスイ飲んで帰られます」と話す橋浦さん。コーヒー上級者はもちろん、むしろコーヒー初心者にこそ、この焙煎体験はオススメだと感じました。

お店の窓からは茂木の漁港を眺めることができ、取材中も猫が歩く姿をよく見ました。長崎市の浜町アーケードから茂木までは、車で15分程度。意外なほど近い場所ですが、ゆったりと流れる時間やノスタルジックな景色は別世界です。茂木町をマイペースに散策して、ちょっとした休憩がてら、コーヒー焙煎体験を楽しんではいかがでしょうか。

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藤本編集局 藤本明宏

長崎県在住のライター・インタビュアーです。人とまっすぐ向き合い、心のこもった文章を書いていきたいと思います。
また普段から、インタビューで長く、ゆっくりと話を深めることに意識を向けています。

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