長崎グルメ
卓袱料理
長崎の歴史を感じる伝統的スタイル中国文化・西欧文化と和の心とが交じり合う、長崎ならではの「和華蘭文化」は、もちろん食にも大きく関わっています。「卓袱料理」は、その「和華蘭文化」を体現した、華やかなコース料理です。長崎有数の料亭など、格式の高い場所で楽しむことができます。卓袱料理の最たる特徴は、円卓を囲んで、食事と会話を楽しむこと。テーブルに並べられた大皿から料理を自由に取り分け、食します。角煮まんじゅうやハトシなど、もともとは卓袱料理のコースの一品だったものが独り立ちして人気になったメニューも。女将（おかっつぁま）の「尾鰭をどうぞ」という声からはじまる伝統的スタイルもお楽しみください。
卓袱料理でよく見られているお店
卓袱料理おすすめ5選
(2024年10月06日更新)
料亭一力
目で味わうとされる日本料理と、中国より伝来した料理、そしてオランダ、西欧の味をも取り込み融合、 四百年の時を越えて今、料亭「一力」にいたる、”長崎卓袱料理”。ご人数は一卓、二名様より七名様付きとしております。 正統派の味と技を心ゆくまでお楽しみください。
史跡料亭花月
長崎を代表する料理のひとつに卓袱料理があります。江戸初期、長崎で暮らしていた中国人(唐人)が、客人を招いてもてなした料理がルーツとされ、卓袱の「卓」はテーブル、「袱」はテーブルクロスを意味しております。中国人はひとつの大きな丸いテーブルに料理を並べ、身分の分け隔てなく円卓を囲み、和気あいあいと食事を楽しんでおりました。その作法が受け継がれております。パイ生地を使った「パスティ」は南蛮料理から。角煮は中国料理から。長崎の新鮮な魚を使ったお刺身など、まさに和華蘭の国際色あふれる料理となっております。
料亭御宿 坂本屋
卓袱料理のルーツは、鎖国時代、海外に唯一窓を開いていた長崎に来航した唐人により伝えられた接客料理。これに和風、中華風、スペイン、ポルトガル風のアレンジを加え独特の料理として完成されたのが長崎卓袱料理です。卓袱はもともと親交を深めるための料理で、身分の上下なく平等に円卓を囲むのが特色です。始まりのお鰭以外は食べる順番、食べ方などの決まりはなく、円卓に並んだ料理を好きなように自分の箸で小皿に取り分けて食します。明治の創業以来培ってきた坂本屋の長崎卓袱料理。ぜひ一度ご賞味下さい。
卓袱料理浜勝
日本、中国、西洋の味の文化が渾然一体となった長崎伝統の料理。新しもの好きな坂本龍馬もきっと、この和華蘭（わからん）料理のファンだったに違いありません。
料亭橋本
卓袱料理は御鰭（吸物）で始まり、梅椀（しるこ）で終わるのが一般的なコースです。長崎は歴史上、異国との交流で共存の素地ができ、長崎人の融和の心が「卓袱」の形式を作り今に伝わっています。長崎の食材を生かし、伝統の中にも時代に即したお料理を工夫し、おもてなしさせて頂きます。料亭橋本の料理は、長崎料理の草分け的存在で、多くの料理人を育成した酒井 智（橋本の初代料理長）が【理想の味】を求め創意工夫して作り上げた料理です。【橋本の味】は現在もその教えを守り受け継いでいます。
